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【和田裕美のお悩み相談】心が弱く傷つきやすい自分の将来が不安です。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は自分の心の弱さに悩む30代の女性からの相談です。

<お悩み>
体や心が人より弱く、子どももいないため、将来が不安です。 現在、飲食店でアルバイトをしながら細々とライター業をしています。体質的に血が薄く、血の巡りが悪くて疲れやすかったり、頭に血が回らないことがあります。よく言えば感受性が強いタイプですが、クヨクヨ、あたふたして、上司をイライラさせがちです。雑誌の診断テストではHSPに当てはまり、クリニックで軽い不安障害と言われました。体が弱いことや、動揺し傷つきやすいことで、生きる自信を失いがちです。仕事やプライベートで気持ちを切り替え、自信を回復させるような習慣があれば教えてください。
(ぽん子/女性/30代後半、飲食ホールスタッフとフリーライターを兼業。新婚1年ですが、セックスレスで今のところ子どもを持つ予定はありません。)

※編注:HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、繊細で刺激を過度に受け取ってしまう性質。

和田裕美さんの回答

ぽん子さん、ありがとうございます。
わたし何よりお身体が心配です。
求めてもらった回答と違うかもしれませんが
まずは体調を整えることだけに専念してはどうでしょうか?

(もうされているかもしれませんが)
体の不調、血の巡りなどに関しては
病院に行く、漢方薬などの処方を受ける、
適度な運動や食生活の改善など、
具体的な行動が必要になるかと思います。
「わたしは身体が弱い」と
と、決めつけてあきらめてしまう前に
この状態をどうやったら改善できるかと考え
しっかり行動してください。
心って身体がちょっとでも元気になると途端に
前を向き始めます。

で、次の行動です。

HSPの方は環境や刺激に非常に敏感なので
飲食店のように色んなお客様が来るところでは
あたふたして疲れると思います。
そこでライターの仕事が家でできるなら
ライターの仕事をもっと増やす方法はありませんか?
飲食店を辞めてしまうのです。
最初は収入が下がるけれど
自分の得意分野をもっともっと鍛えて
自分のスキルを磨いたほうがぜったいに将来役立ちます。
結婚されていて今すぐに生活に困ることがないなら
いちどその道も考えてください。

さらに、ネガティブな方向に心が向かっている状態は
無意識に生じることなので
いつも自分の心がなにを考えているのか
客観的に意識してください(メタ認知)。
口に出したり書き出すだけで
かなり落ち着いた対応ができます。

そういうことを専門に書けるようになれば、
ライター業にも活かせるんじゃないでしょうか。
同じように悩んでいる人の立場が分かるということに
優位性を持てると思って頑張ってみてください。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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