くらし

【和田裕美のお悩み相談】人口減少地域の商売に苦しむ自営業の夫をどう支えるべきでしょうか。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は過疎地での自営業に苦しむ夫について、妻からの相談です。

<お悩み>
和田さんのファンで、CD教材も本も何冊も買い勉強させてもらってます。陽転思考、大賛成です。
ただ悩みがあって解決できずにいます。
住んでいる地域が過疎地で、高齢者が多く子供が年々減っています。保育園も3つあったのが市営1つにまとめられたくらいです。
主人は自営業の長男ですが、給料は今年になって出ていません。従業員も5、6名ほどいます。子供は3人、わたしのお給料でなんとか生活しています。話し合いをすると主人は黙ってしまいます。
とても良い人ですが、この状況を喜べません。 どのように考えたらいいでしょうか。アドバイスをお願いします。 (めい/女性、保険営業40代女性、こども3人)

和田裕美さんの回答

めいさん、ご相談ありがとうございます。

いつもCDまで聴いていただき、ありがとうございます。
(めちゃうれしいです)
さて、旦那さんの収入が今は入ってこないということで
さらにお子様が3人ということで非常に大変な状況ですね。
うん、たしかに喜べない。お気持ちわかります。
ただ、そのマイナスをめいさんのお給料で何とか
カバーしているところがわたしは素晴らしいと思うのです。
保険の成績がいいということですよね、うん、さすがです。
それは、万が一
旦那さんが急に病気になったり、
働けなくなった場合でも
めいさんには稼ぐ力がある。
人間の能力は困れば困るほど発揮され伸びるものなんです。

今の環境はとても大変ですが
「能力を伸ばすこと」という意味だけで
考えたら、めいさんが一番ラッキーな人なんです。
まずはそう思って決してみじめにならずにいてください。

とは言っても旦那さんの問題をどうやって解決できるか
ですよね。

まずなぜ売り上げが下がっているのかを突き止めてください。
「たぶんこう」ではなく
箇条書きで書き出してください。
それは過疎地になって人が少なくなって
高齢者ばかりで子どもが減ったからなのか。
あるいは、営業力が下がり、今までやっていた方向性では
うまくいかなくなったのか。

時代が変わって
たとえばネット通販が強くなったことが影響で、
今までのやり方が通用しなくなったのか。
もともと旦那さんは営業が苦手で
受け身の体勢で仕事をしていたからなのではないか、などなど。

そしたら

「引っ越しするしかないんじゃない」とか
「やめてもらうしかない」とか答えが出ます。

前向きに「少ないお客様の中で回るビジネスモデルを作る」
なんてアイディアも出てくる。
旦那さんには「どうするのよ!」という聞き方ではなく
「こうしたらどうかな?」と、責めたりしないで
前向きに話しかけてください。
そしてもし旦那さんにもともと営業力がないということであれば、
めいさん、教えてあげてください。
営業ができるめいさんがもっと前に出て行って、
保険の仕事を減らしていきながら、めいさんが営業部長として
その自営業の会社を一緒に運営していくということもありかなあ?
旦那さんに子育て手伝ってもらってね。

夫婦のそれぞれの得意分野を生かしてお互いを尊重して
前向きにわくわく動いてみてくださいね。

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
⇒ 公式サイト

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