買いすぎ、捨てない、置きっぱなし。タイプ別「モノハラ」被害報告。
イラストレーション・黒猫まな子 文・板倉ミキコ
[タイプ3]買い過ぎる
大人の特権と言わんばかりに、欲望のままに買い物をしまくるタイプ。ネットショッピングの普及も、買い物熱に拍車をかけて……。
お取り寄せが大好きなママ友。送料をうかすためなのか、何かと「一緒に買わない?」と言ってきます。そのほとんどがスイーツ。私は甘いものが苦手でハッキリ言って迷惑。(40歳・テレビ局)
何に使うのかわからないコードやケーブルを次々に買う夫に辟易。ネットショッピングのお届けが一日3回来て、全て何かのケーブルだったこともあります。(49歳・教員)
ネットスーパーなどでいろいろな日用品を買っている同僚。毎日のようにオフィスに何かが届くんです。「自宅だと受け取れないことがあるから」と得意げなのですが、デスクまわりに日用品が積まれているのもとても不快だし、着払いを立て替えさせられたことも。(47歳・事務)
夫のマンガの全巻買い。子どもの頃の夢を叶えているつもりなのか、全45冊などが次々に段ボールで届く恐怖。うちは古本屋ではない。(50歳・塾講師)
[タイプ4]勝手に置く
全てが自分のスペースだと思っているのか、自分ルールでものを置く傍若無人な態度にイライラ。こちらの不快感に気づく気配はゼロ。
自分の動線に沿ってものを置き去る夫。ものを見れば玄関からリビングまで、家の中でどんな行動をするかが手に取るようにわかる。そのほとんどが「何故ここにこれが?」という場所な上、勝手に片づけると「一番効率のいい場所に置いてるんだから動かさないで」と怒る。うちは夫婦二人暮らしだが、先日キッチンの修理に来た業者が家の様子を見て「息子さん中学生でしょ?」と言った。(51歳・ライター)
デスクまわりの共有部分を私物化する同僚。通路に私物が山積み、大きなリュックを椅子の背もたれにかけて通行を妨げるなど、感覚が違い過ぎて何から指摘すればいいのかわからない。「すごい荷物だね」と嫌味を言っても「大丈夫だよ」ととんちんかんな返答。彼の目にはどんな世界が見えているのか知らないが、一日も早い席替え希望。(41歳・通販会社)
家の中のあちこちに自分の持ち物を置きっぱなしにする長女。ある日、きれい好きの長男の叫び声が聞こえて何かと思えば、洗面台の角に使用済みの付けまつ毛がいくつもくっついていた。長女は激昂する長男に「明日また使うからそうしておいてよ」と涼しい顔でした。(50歳・専業主婦)
『クロワッサン』1002号より
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