概日リズム睡眠障害

原因と特徴

体内リズムが狂うことで眠れなくなる状態を、概日リズム睡眠障害といいます。その症状は、なかなか寝つけない、日中眠気に襲われる、日中起きていられないなどがあり、眠りたい時間に眠れなかったり、活動したい時間に活動できなくなったりするため、生活の質(QOL)の低下がみられます。その原因は生活リズムの乱れやストレス、時差ボケ、交代勤務などが挙げられます。生活リズムの乱れが原因の場合は、体温調整やホルモンの分泌などにも影響を及ぼすため、心身の不調やイライラ、吐き気、抑うつなどがみられることがあるほか、心疾患や代謝性疾患のリスクも高まります。不眠は、心療内科や睡眠外来などが専門ですが、迷った際はかかりつけの内科など、まずは相談しやすい医療機関へ受診しましょう。受診の際には、睡眠パターンを医師に伝えるようにすると、診断の手がかりになります。

治療

就寝時刻と起床時刻を1~2週間ほど記録する睡眠日誌によって診断され、生活習慣の見直しやストレスケアを優先的に行い、病状や必要に応じて睡眠薬などの薬物療法が行われるケースもあります。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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