薬剤性下痢
原因と特徴
薬剤によって引き起こされる腸炎を、薬剤性下痢といいます。「薬剤起因性腸炎」と呼ばれることもある病気です。原因薬剤としては、抗生物質、非ステロイド性抗炎症剤、プロトンポンプ阻害剤、漢方薬、抗がん剤などが挙げられます。症状としては、下痢や腹痛などの消化器症状や、発熱、食欲不振、倦怠感などを発症することもあります。また、麻痺性イレウスなどを合併した場合は、最悪のケースでは死に至ることもあるので注意が必要です。
治療
まずは原因となった薬剤の使用を中止します。そして、一時的に絶食し、脱水予防のための保水を行ったり、メトロニダゾールなどの内服薬を使用したりすることもあります。