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過敏性腸症候群

原因と特徴

過敏性腸症候群とは、下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感などの下腹部の不快な症状が起こり続ける病態です。
炎症や潰瘍などの直接的な原因が認められないことが特徴であり、男性では下痢を慢性的に繰り返す「下痢型」が、女性では便秘を慢性的に繰り返す「便秘型」が多いといわれています 。
その原因には、消化管の機能の低下や知覚過敏、精神的なストレスなどが関係していると考えられています。また、急性の感染性腸炎も過敏性腸症候群を引き起こす要因とされています。
その症状はタイプによって異なり、下痢型では「突然お腹が痛くなり下痢になる」、便秘型では「水分の少ないコロコロとした硬い便が出る」が典型的です。中には下痢と便秘を数日ごとに交互に繰り返す「混合型」もあります。命に関わる病態ではないものの、突然起こる腹痛や下痢などにより、生活の質(QOL)を低下させます。

治療

過敏性腸症候群は、生活習慣の乱れや精神的なストレスなどで症状が悪くなることが多いため、食事や運動の指導を行いながら、症状のタイプに合わせて薬物治療を行います。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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