良性乳腺症 (りょうせいにゅうせんしょう)
原因と特徴
良性乳腺症とは、母乳をつくり出す乳腺に生じた病態です。発症には女性ホルモンが関わっており、ホルモンバランスが変化することによって、乳腺に痛みが出たり、乳房内にしこりができたりします。そのため、ホルモンの分泌が大きく変動する月経前は痛みが強くなり、月経が始まると弱まる傾向があり、しこりの大きさも月経前は大きく、月経が始まると小さくなることがほとんどです。良性乳腺症によって乳がんのリスクが高まることはありませんが、しこりがあることで乳がん検診がしにくくなることがあります。
治療
乳腺症の治療は、痛みの程度やしこりの状態によって、経過観察することもあれば、痛みを抑える投薬治療による対症療法が行われます。