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気胸 (ききょう)

原因と特徴

気胸とは、肺から空気が漏れることによって肺がつぶれてへこんでしまう病気です。何らかのきっかけで臓側胸膜(ぞうそくきょうまく)が損傷を受け、肺の中の空気が胸腔内に漏れ出ることにより発症しますが、その原因は外傷や医療行為によるもの、子宮内膜症、肺気腫などさまざまです。症状は突然の胸の痛みや咳、呼吸困難などがあります。気胸の中でもとくに注意が必要なのが、これらの症状が非常に重くなりやすい「緊張性気胸」です。過度に胸腔内に空気が漏れ出ることで正常な肺が圧迫されるだけでなく、心臓や大静脈も圧迫を受けることから、血行動態に支障が及び、ショック状態を引き起こすこともあります。レントゲン検査で診断されます。

治療

軽度の場合は、特別な治療を行うことなく安静にすることで自然回復が期待できます。重度の場合は、胸腔ドレナージで空気を持続的に体外へと排出する処置が取られます。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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