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下肢静止不能症候群 (かしせいしふのうしょうこうぐん)

原因と特徴

下肢静止不能症候群とは、脚を中心として不快な感覚異常の症状があらわれる病気であり、別名「むずむず脚症候群」「レストレスレッグス症候群」などと呼ばれています。その症状は、「脚がむずむずする」「脚がそわそわした感じがする」「皮膚に虫がはうような感じがする」などと表現されることが多く、夜間にあらわれやすいことから不眠症につながるケースもあります。その原因は、胃切除後や慢性的な消化管出血、生理による鉄欠乏であるほか、原因となる基礎疾患が特定できない場合もあります。診断では鉄欠乏であるかどうかを調べるために、血液検査や便検査などによって鉄の不足状態を確認したり、終夜ポリグラフ検査を行うこともあります。

治療

基礎疾患がある場合は原因に適した治療を行うことが検討され、鉄欠乏であれば鉄分の補充などの内服薬による治療を行います。また、生活習慣の改善指導も行うことで、症状緩和につながることが期待できます。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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