薬剤性

原因と特徴

薬の成分に対してのアレルギー反応や、薬剤により引き起こされる症状です。その症状の種類はさまざまで、薬疹をはじめとし、難聴や下痢、頭痛、腹痛、発熱、食欲不振、倦怠感などがみられます。基本的に原因となっている薬の服用を中止すれば徐々に回復していきますが、中には服用を中止したにもかかわらず症状が悪化していくケースもあります。薬剤性の症状は、医師が処方した薬剤だけでなく、市販薬や漢方薬、サプリメントなどでも発症することがあり、新しい薬やサプリメントなどを内服するときは、薬剤性による不調が出るかどうかを注意深くチェックすることが大切です。アレルギーがわかっている場合は、お薬手帳に明記したり、薬剤師に相談したりするなど、予防を行いましょう。

治療

原因となっている薬剤の投与を中止して、症状に合わせた治療をします。重症度によっては一時的な絶食や、点滴などを行います。原因分析の内服試験は危険をともなったり、血液検査ではわからないことが多かったりします。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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