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蕁麻疹 (じんましん)

原因と特徴

皮膚の一部にかゆみのある発疹があらわれる皮膚疾患です。その原因はウイルスなどの感染症をはじめ、卵や牛乳、小麦、甲殻類などの食品によるアレルギー反応や、抗生物質や解熱鎮痛剤の薬剤による反応、膠原病やリンパ腫などの血液疾患、遺伝的な要素などさまざまです。原因が特定できるケースもあれば、原因不明のものもあります。その症状は少し膨らんだような発疹が突然発症するのが特徴的で、蚊に刺された痕に似ています。蕁麻疹のかゆみは非常に強く、1㎝ほどの小さいものが数時間のうちに体のいたるところに広がることもありますが、その後、跡形もなく消えることがほとんどです。蕁麻疹の場合、何度も繰り返すことは少ないものの、慢性的に発症することもあります。

治療

蕁麻疹の治療では、発疹を抑えるための薬剤治療と、再発しないようにするための原因除去を行います。薬物治療では抗ヒスタミン薬やステロイド、免疫抑制剤などが使われることが多く、蕁麻疹の症状が消えても再発や悪化を防ぐために、1週間程度内服するケースがほとんどです。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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