口腔底蜂窩織炎 (こうくうていほうかしきえん)

原因と特徴

口腔底とは、舌の下にある柔らかい部分であり、口腔底蜂窩織炎は虫歯や歯周炎、親知らず周辺の炎症、抜歯後の感染などが原因となる歯性感染症です。主な症状のほか、口や首の周りがむくんだり、熱感を帯びたり、赤くなったり、疼痛をともなうこともあります。また口が開きにくい、発音がしにくい、食べ物がうまく飲み込めないなどの症状もみられます。炎症がのどの奥の後方へ広がると気道を狭くさせて呼吸障害を起こすなど、重症化することもあるため、注意が必要です。

治療

重症度によって、抗菌薬による薬物治療や手術による治療が行われます。手術では炎症している部位を切開し、膿を出して消炎します。炎症の再燃を予防するためにも、歯科で原因となる歯の治療が必要です。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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