【試して納得】日本の風土と日本人の肌質を考え抜いた、「生姜とオリーブのマルセイユ石けん」。
撮影・黒川ひろみ 文・板倉ミキコ
その品質の高さからフランス王室に認められた“王家の石けん”。それがマルセイユ石けんです。
歴史を遡れば、12世紀頃にはプロヴァンス地方で育った、豊潤なオリーブから採れるオイルを使った石けん業者はいたそうで、17世紀には地中海沿岸のマルセイユ地方が生産のメッカに……。ただ、人気となると粗悪品も多く出回るようになり、品質維持のため、時のフランス国王・ルイ14世が厳格な製造基準を設けた、という由緒正しき石けんなのです。
ピーク時は90ほどあったと言われる製造工場ですが、現在は4、5社ほど。でも頑なに伝統を受け継いで守り続け、ナチュラル志向の時代の流れも受け、今でも石けんの王様として世界中から支持されています。
マルセイユ石けんと名乗れるのは、伝統の製法を守り、成分の72%以上がピュアベジタブルオイルであること。当然ながら100%天然成分で無着色、無防腐剤。今では、この油分含有率と製造方法を守れば、どこの生産地であれ、マルセイユ石けんのロゴや刻印もつけていいとされています。
製造方法も素材も安心、安全なのですが、本家マルセイユ石けんを使うと、洗い上がりがとってもオイリー。ぬるぬるする肌の感じがどうも好みではありませんでした。でもそれは当然。かの地は日本と比べてとても乾燥した気候です。オイリーに仕上がるくらいがちょうどいいのかもしれません。
その点、京都発のスキンケアブランド「しょうが百花」の「生姜とオリーブのマルセイユ石けん」は、日本の風土と日本人の肌質を良く考えて作られています。
長年肌のトラブルに悩まされていた白山智香さんが、偶然目にした手作りスキンケアの本に触発され、自分で石けんを作ってみたというのがこちらの始まりです。先日、展示会でお会いしたの白山さんのお肌は、ツルツルしっとりのもち肌。どんな広告よりも雄弁に石鹸の良さを語っていました。
マルセイユ石けんのオリーブオイルの配合率を守りながら、スクワランなどのうるおい成分を石けんに残す非加熱製法を用い、1ヶ月以上熟成させたメイドインジャパンの一品。実績と技術を兼ね備えた日本の石けん工場と試作を重ね、理想の石けんが完成したそう。石けんにかける愛情は、石けんを包んでいる包装紙の裏にびっしり書かれたメッセージからも伝わります。
柔らかく優しい泡は、顔はもちろん全身を洗いたくなるほど。使うほどに、自分の肌がどんどん好きになる…。スキンケアは心のケアにも繋がることを教えてくれる、愛すべき石けんなのです。(ライター Mikiko)
<商品概要>
■商品名:生姜とオリーブのマルセイユ石けん 80g(税込1,490円)
■商品名:生姜とオリーブのマルセイユ石けん 10g【お試しサイズ】(税込378円)
■販売:クロワッサンの店