美しさって、遠くにあるもの。誰もがそれを求めているのかも。
撮影・森山祐子 文・越川典子
ガラスでできたものは、豊かな時間を演出してくれます。
代表作「verysweet」の下で。夜、灯りがつくとまた別趣の美しい表情に。4月、東京・千駄ヶ谷に直営店をオープン予定。また、2月17日まで、東京・銀座にて個展『時の花』開催中。詳細はHPにて。https://www.naho-glass.com
イイノナホさん
ガラス作家、ガラス工房「OoL」主宰
武蔵野美術大学卒業。シアトルで学んだ後に作家活動を始める。アートピースのほか、ペーパーウェイトやシャンデリアなどの作品を精力的に発表。
リビングに入ると目に飛び込んでくるシャンデリア。空を舞う色とりどりの風船をモチーフにした「verysweet」、イイノナホさんのアイコン的作品である。
「シャンデリアって、あ〜家に帰ってきたなと、ほっとする象徴でもあります。玄関につけた方もいるんですよ」
華やかすぎず、クラシックすぎず、現代の暮らしにしっくり溶け込み、温かくおおらかな生命観に溢れる“イイノ作品”に魅せられるファンは多い。
「屋久島の川をカヌーでツーリングしたときに、蝶々が2匹、絡み合いながらずっとついてきたことがありました。その姿がとってもきれいで。このペーパーウェイトは、そこからインスピレーションを得て、朝露に止まる蝶々をイメージしたんです」
下の写真、最初の一枚がその作品だ。
「何かを伝えたいからとか、先にコンセプトがあるからとかで作品を作るわけではありません。やむにやまれず、湧き上がってくる欲求に素直に従っている(笑)。美しさがあるとしたら、それは見てくださる方が感じてくれるもの。私にとって“美”とは、ずーっと遠くに光っている小さな点のようなもの。そこにすべてのベクトルが向かっていて、作品はその点を探す作業なんですね」
その作業も、年々面白くなってきている、とイイノさん。
「技術面でも成長して、したいことが自由にできるようになってきた。年を重ねるのは悪くない。いえ、楽しいですね」
だから、そばにデルメッド。
溶融炉があるアトリエは、夏は室温56℃になるほど肌には過酷な環境。「基本のケアにプラスして、最近、バーム クレンジングを使い始めました。すっきりメイクが落ちるのに、肌がしっとりする使い心地に驚いています」(イイノさん)
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VISIONARYでは「美」を見つめるデルメッドのメッセージを発信。季節ごとに、自分らしく美しい生き方を実践する女性をご紹介しています。
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問合せ先・デルメッド 〈フリーダイヤル〉0120-847-447 www.dermed.jp