【スポーツコメンテーター 岩崎恭子さん】幼いイメージをくつがえす、大人のおしゃれ術を身につけたい。
撮影・天日恵美子 スタイリング・木俣 歩 ヘア&メイク・新見千晶 文・中込久理
ふっくらクリアに仕上げた赤いリップで、抜け感ある大人の顔に。
「女っぽくなりましたー。赤いリップはほとんど塗ったことがなかったので新鮮です!」
普段のメイクは身だしなみレベル。BBクリームで手軽にベースメイクをし、リップとチークのバランスには気を使っていると話す岩崎さん。今回はヘア&メイクアップアーティスト新見千晶さんの手によって、すっかり女らしい大人の顔に。
「ふっくら仕上げた赤いリップがポイントのトレンド感あるメイク。大人っぽくとはいっても、岩崎さんの可愛い印象を生かすようにしています。赤い口紅は使い方によっては老けて見えたり、清潔感を損なったり。そうならないために、グロスを重ねてふっくらと仕上げ、アイメイクはベージュ系で色みを控えてバランスを取ります。アイラインはブラウンのペンシルで描いてぼかし、匙加減を調節するのがポイント。リップメイクは肌なじみのいいレッド系のペンシルでラインを描いておくと、口紅が落ちてしまった時も輪郭が浮くことなく安心です」(新見さん)
チークも肌になじむピンク系を選択。顔のやや中央寄り、高めの位置に入れてリフトアップ効果を狙う。また、Tゾーンと目の下、顎先にハイライトを、フェイスラインにシェーディングを施して顔全体をシャープな印象に。こうすると、髪をアップにした時に顔のもたつき感をカバーする効果が。
「自分でメイクするといつも同じになってしまうからうれしい! ベースメイクだけでも顔の見え方って変わるんですね。私の唇は薄いほうなのでオーバーリップめに描いてもらっていますが、意外にナチュラル。リップペンシルも使ったことがないので、このテクニックは取り入れたいです」(岩崎さん)
オリンピックの競泳で金メダルを獲得した時は中学生。世間では当時の“恭子ちゃん”のイメージを持ち続けている人も多いはず。
「それはうれしいです、皆さんに見守っていただけているような気がして。最近になって、若く見られるのもいいかなと思えるようになったんですよ。でも、若作りは嫌。逆に老けて見えるような気がします。私はイタく見えない程度に、年相応でいきたい。若いほうがいいというのは日本特有の文化ですよね。年を取るほどいい感じになる人も多いですし、スポーツ関係の先輩たちは素敵な人ばかり。私も見習いたいと思います。年齢を意識せず若作りせず、いつも自然体でいたいですね」
オーバーリップに輪郭を描いて、赤の口紅でプックリと可愛く。
“寄せて、上げる”チーク術で リフトアップ効果が狙える。
岩崎恭子(いわさき・きょうこ)●スポーツコメンテーター。テレビ出演や講演会などのほか、水泳の指導員としても活動中。プライベートでは一女の母として育児に奮闘している。
『クロワッサン』981号より