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【佐伯チズさん×中江有里さん対談】横ジワは幸せを溢れさせ、縦ジワは不機嫌を渗ませる。

74歳にして輝く美肌の佐伯チズさんに、最近少しシワも気になってきたという女優の中江有里さんが、健やかに、美しくある秘訣を聞きます。

撮影・青木和義 ヘア&メイク・下田英里(中江さん)  スタイリング・若月孝子(中江さん) 文・一澤ひらり

肌の手当てにはローションパック。潤いを肌のすみずみまで届けます。

【佐伯チズさん×中江有里さん対談】横ジワは幸せを溢れさせ、縦ジワは不機嫌を渗ませる。

佐伯 皆さん、化粧品をただつけてるだけなのね。化粧水をつけるときに、「ちゃんと入っていってね」「馴染ませていってね」って気持ちを込めながらやれば、肌は必ず応えてくれるんです。

中江 顔に話しかけるんですね。

佐伯 そう。鏡を見ながら両手でローションを温めて「あっためるわね」ってやるだけで違う。そうしたら肌にググッて入っていってくれるのよ。

中江 ずっとピラティスを習っているんですけど、忙しいときに胃や腰が痛くなることがあって、ピラティスの先生にそれを話したら、「痛いっていうのは体の叫びですよ」って。ごめんねって言って自分の体を労わってあげる。自分の体を酷使しているんだっていうことをちゃんと意識して、そうならないように手当てしたほうがいいですよって言われて、ハッとしたんです。

佐伯 素敵な先生ね。

中江 痛いっていうのは自分が発している信号なんだから、自分しか受け止められないんですよね。顔に語りかけるいまの先生のお話を聞いていて、通じ合う話だなって思ったんです。

佐伯 自分の体とコミュニケーションをとることは、自分を知ることにもなりますよね。肌の手当てに一番おすすめなのがローションパックです。化粧水をつけてもすぐ蒸発してしまうから、コットンを通して潤いを肌のすみずみまで届けるんです。美容液も浸透しやすくなります。

中江 このローションパックで多くの女性の肌が救われましたよね。

佐伯 簡単なローション2枚パックを説明しましょうね。大判のコットンを水道水で湿らせ、両手ではさんで軽く絞った後に、500円玉大の化粧水を含ませるんです。全体に化粧水が馴染んだらコットンを繊維に沿って2枚に裂くのね。コットンを横に広げて、1枚目は鼻の下から顎先まで、口の部分を開けて貼り、2枚目は顔の上半分、額から鼻先まで、目の部分は穴を開けて貼ります。3分間放置すればプルプル肌になれますよ。

中江 毎日続けることが大事ですよね。1日に何度やってもいいんですか?

佐伯 やればやるだけ効果があるし、肌に透明感が生まれます。コットンを取ったら手のひらで顔を包むように化粧水を馴染ませるのが大事です。それから中江さんの年齢ならオイルクレンジングと石けんのダブル洗顔はやめて、クリームクレンジングをしてね。

中江 はい。皮脂の取りすぎはダメですよね。特にこれからは乾燥しますから、ローションパックで潤します。

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