1日2合ごはんを食べて痩せる！
ごはんダイエットって？

1日3食、トータルで2合のごはんを食べて痩せるという驚きのダイエット法。かつてマウンテンバイクのトップ女性ライダーだった井手川まみさんが、提唱者の柏原ゆきよさんに素朴な疑問をぶつけました。

井手川　ごはん少しでおかずをたくさん食べる食事はダメなんですか?

柏原　胃腸への負担が大きいので、消化吸収能力が下がって、代謝が落ちたり悪いものをカラダの外に出す力も低下しやすいんです。

井手川　その点、ごはんは胃腸に負担をかけない?

柏原　はい。胃に食べ物が長時間居座ると負担がかかります。油とタンパク質は胃の滞留時間が長く、炭水化物はそれより短いですから。この食事法は、ごはん中心の食事を10日間集中して続けて消化吸収能力を引き上げる、体質改善のためのプログラム。ダイエットは後からついてくる利点なんです。

井手川　なんだか、すごくやる気になってきました。

柏原　従来はどんな食生活ですか?

井手川　朝は酵素とフルーツ、昼はごはんやパンや麺類何でも、夜はごはんとお味噌汁と納豆。先生が提案されている食事に近いです。でもごはんの量は1日1合ちょっとですね。

柏原　もともと食が細い人だと2合食べられないという場合もあります。3食で食べきれないというときはおにぎりにして間食でとってもいいですよ。

井手川　私は大丈夫だと思います。食べることが大好きなので。というか、もっと食べたくなったらどうしたらいいんでしょう（笑）。

柏原　カロリー自体は少ないので、カラダを動かすときは2・5合くらい食べても大丈夫です。

井手川　安心しました!　油はカットしたほうがいいんですか?

柏原　ごはんのおともを油で調理しても構いませんよ。ごはんとお味噌汁中心だと油が少ないので、ごはんを炊くときにオリーブオイルなどを少量入れてもいいですし。

井手川　肝心のごはん、私は白米好きなんですが、それでいいですか?

柏原　白米でもいいですけれど、栄養面を考えると玄米や雑穀米がおすすめです。ビタミンやミネラル、食物繊維がとれますし、咀嚼する回数が増えて唾液が出るので消化吸収されやすくなります。ただし、質がいいものを選ぶことがポイント。

井手川　いい雑穀の見分け方というのはありますか？

井手川　えっ!?　じゃあますます質のいいものを選ばないとダメですね。

柏原　そうなんです。それから玄米や雑穀にすると咀嚼回数が多くなる分、食事時間が長くなることも心しておいてくださいね。ごはんとお味噌汁だけでも20〜30分はかかりますから。

井手川　とくに朝ですね。ちょっと早めに起きるようにしてみます。

柏原　時間がないときはおにぎりにして持っていって、職場や出先で食べるというのでもいいですよ。

井手川　おにぎりが作れなかったときはどうすれば?

柏原　定食屋さんや牛丼屋さんで単品のごはんとお味噌汁、お新香かおひたしなどの小鉢を頼んで食べる手もありです。私はよくそうしているんです。

井手川　なるほど。ところで10日間続けた後はどうしたらいいですか?　おかずを増やしてもいいんでしょうか。

柏原　もちろんです。10日間終了後は、ごはん6に対しておかずが4くらいの割合で食べます。消化吸収能力が上がるとちょっと食べすぎても太りにくくなりますし、パンや麺を食べても全然問題ありません。

井手川　10日目以降は自由なんですね。ほっとしました。一生ごはんしか食べちゃダメなのかと。

柏原　食べたいものを食べるのが一番幸せ。でもそればかりやっていると太ったり健康を害したりします。ですからカラダの声を聞いて代謝が落ちてくる前に定期的にリセットするといいですね。半年に1回とか1年に1回とか。

井手川　私は3カ月に1度でもいいです!　ごはんを10日間やめろと言われたら絶対無理ですけど、その逆なら全然辛くありません!