血管を若々しく保つことが全身の健康に直結?【健康の気になる川村エミコさんが、血管先生に聞きました】vol.1
撮影・阿部ケンヤ イラストレーション・浅妻健司 スタイリング・山崎由佳 文・吉川明子
右:川村エミコ(かわむら・えみこ)さん タレント。1979年、神奈川県生まれ。2008年、白鳥久美子さんとお笑いコンビ「たんぽぽ」を結成。趣味はこけし集め。温泉ソムリエアンバサダー
左:池谷敏郎(いけたに・としろう)さん 医師。1962年、東京都生まれ。医学博士、池谷医院院長。血圧と動脈硬化について研究し、多くのメディアで活躍。体脂肪率10%をキープ
川村エミコ(以下、川村) ダイエットをきっかけに、健康意識が高まって……。
池谷敏郎(以下、池谷) ただ長生きするだけではなく、健康でいたいですよね。その鍵となるのが「血管」なんです。血管を若々しく保つことが、全身の健康にも直結するんですよ。
川村 そうなんですか! 血管を若返らせることなんてできるんですか?
池谷 血管も加齢とともに老化しますが、若々しく保つコツはあります。例えばたっぷりと睡眠をとること。
川村 ああ、睡眠かぁー。わかってはいるものの、短くなりがちです……。
池谷 入眠から3〜4時間は、“メジャースリープ”という深い眠りに入ります。この時、血管を修復させる成長ホルモンが活発に分泌されるので、最低5時間、理想は7時間とりたいですね。
川村 食事も大切そうな気がします。
池谷 食生活は血管の健康に大きく作用します。例えば血管によい食材の代表が魚。魚の脂には、体の炎症を抑えるEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。体内でEPAやDHAに変換されるαリノレン酸を含むアマニ油やエゴマ油などもいいですし、トマトジュースも、血圧を下げてストレスを和らげるGABAや、抗酸化作用のあるリコピンが多く含まれます。食は習慣なので、積み重ねが大事です。
川村 なるほど。私が今から取り組んでも意味がありますか?
池谷 早ければ早いほうがいいですが、何歳からでも大丈夫。桜に例えると、幹は大動脈、枝葉は末端の動脈や静脈、毛細血管のようなもの。幹が重ねた年輪を変えることはできなくても、栄養を与え、手入れしていれば、枝先まで栄養が行き届き、満開の桜が咲く。血管も同じで、意識して食事や生活習慣を改善すれば、末端の毛細血管が再生し、生き生きとしてくるんです。
川村 なるほど。きれいな桜を咲かせるために、私も行動します!
『クロワッサン』1154号より
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