要注意! ヒートショックが起こりやすい、冬のシチュエーション5選
イラストレーション・村上テツヤ 構成&文・中條裕子
外気温と体温の差が血管に及ぼす影響は大きい、と医学博士の前田眞治さん。一番気をつけたいのは居間から脱衣所、そして入浴と、温度差が激しくなるお風呂のシーン。だが、ほかにも冬は注意が必要なシチュエーションが多くあるという。
「普段の生活の中で問題なのは、外にある郵便受けを見に行く、ゴミを出す、そんな朝のちょっとした外出です。外気にさらされて、かなり室内と温度差が生じます。居間から廊下に出るなど、エアコンが効いている場所から移動するときにも充分注意が必要です」
意外なところでは、暖かい電車やバスなどから降りるとき。
「暖房の効いた車内は意外と熱が籠り、冬でもコートを脱いだまま、ホームに降りがちです。そこが吹きさらしの駅であれば急激な温度差が生じます」
また、住んでいる環境が一軒家か集合住宅かでも、状況は異なるという。
「一軒家は外気と接しており、暑さ、寒さにさらされやすい。断熱性が高い家でない場合は、厚手のカーテンをつけるだけでも違います。そして、冬の時季は必ず家の中でも靴下、スリッパを履いたほうがいいでしょう。集合住宅は、端でなければ比較的全室が暖まりやすいのですが、最上階と1階は一軒家と同様に注意が必要です」
意外に危険なのはこんなシチュエーション
暖かな布団から出る
布団の中は体温と同様、37℃くらい。そこから出ると外気で急に下がってしまうので、羽織るものを身につけ、身支度を整えて起き上がるようにしたい。
夜中の冷たい廊下
暖かな居間から廊下に出るときなど、エアコンが効いている場所から移動するときには充分注意を。夜中に布団からトイレに行く際もスリッパは必須。
肌寒いキッチンで作業
早朝に起き抜けで立つキッチン。気を抜きがちだが、実は意外と温度が低くなっている。靴下、スリッパはもちろん、薄手のストールなどもおすすめ。
ちょっとゴミ出し
本格的な外出ではないからと気を抜きがちなのが、朝のゴミ出し。素足にサンダルなど、もってのほか。靴下で足元を温め、首回りもしっかりと防寒を。
バスや電車から降りる
暖房が効いている車内は、汗をかくほどの暑さの場合も。無防備に寒い駅に降り立つのは避け、マフラーや手袋をして急激な寒さにさらされぬよう対策を。
『クロワッサン』1154号より
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