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骨量&筋力をキープする、朝・昼・夜の「ゆるトレ」習慣

更年期世代は骨量と筋肉量の低下しやすくなり、放っておくと、骨折しやすい、疲れやすいなど、日常生活に影響が出ることも。フィジカルトレーナーの岡橋優子さんに、効果抜群の下半身集中トレーニングを教わりました。

撮影・中島慶子 ヘア&メイク・遠藤芹奈 スタイリング・白男川清美 イラストレーション・おざわさよこ 文・中嶋茉莉花

更年期を境に、女性ホルモン減少の影響で骨量と筋肉量が低下しやすくなる。

「下半身の骨と筋肉を鍛える“ゆるトレ”を習慣にしてほしい」と、更年期世代の女性の運動療法に詳しい岡橋優子さんは話す。

「メニューはどれも軽い運動ですが、骨量や筋力を維持するには充分。気軽に始められて、“ながら”でもできます。意識して日常に取り入れてみましょう」

朝、家事が終わった後に

家事を終えて体が温まったら、2つの“ゆるトレ”で一日のスイッチを入れよう。脚を引き上げる筋肉を重点的に使って、ハツラツと動ける体へ。

背筋を伸ばし、お腹に軽く力を入れ、両膝と両肘を曲げて「位置について、ヨ〜イ」の状態で立つ
背筋を伸ばし、お腹に軽く力を入れ、両膝と両肘を曲げて「位置について、ヨ〜イ」の状態で立つ
できるだけ素早く、その場で足踏みをするように走りながら、声を出してカウントする
できるだけ素早く、その場で足踏みをするように走りながら、声を出してカウントする
背筋を伸ばし、お腹に軽く力を入れ、両膝と両肘を曲げて「位置について、ヨ〜イ」の状態で立つ
できるだけ素早く、その場で足踏みをするように走りながら、声を出してカウントする

【骨量キープ】10秒ダッシュ(10秒×2セット)

着地の衝撃で骨に振動を伝える。瞬発力に関わる下半身の速筋も鍛えられ、いざというときの転倒回避にも効果的。

両腕を前に伸ばし、胸の高さでキープ
両腕を前に伸ばし、胸の高さでキープ
背中が丸まらないように意識しながら、太ももを左右交互に上げて腕に10回ずつタッチする
背中が丸まらないように意識しながら、太ももを左右交互に上げて腕に10回ずつタッチする
両腕を前に伸ばし、胸の高さでキープ
背中が丸まらないように意識しながら、太ももを左右交互に上げて腕に10回ずつタッチする

【筋力キープ】もも上げタッチ(左右交互に10回ずつ)

脚を引き上げる動作に必要な腸腰筋を鍛えると、階段も上りやすくなる。歩行力維持に不可欠な太ももやお尻の筋肉も強化。

ボーダーカットソー2万5300円(レキップ TEL:03-6861-7698) ギャザーパンツ1万4850円(ジュリエ TEL:03-6673-9883) その他スタイリスト私物

外出先や職場のデスクで

日中は出先でできるメニューを生活のルーティンに組み込んで。ウォーキングなどの有酸素運動後だと相乗効果あり!

背筋を伸ばしてお腹に軽く力を入れ、椅子に浅く座る
背筋を伸ばしてお腹に軽く力を入れ、椅子に浅く座る
片方の足のかかとを前に出して軽く床に打ちつけ、元の位置に戻す。交互にリズムよく30秒繰り返す
片方の足のかかとを前に出して軽く床に打ちつけ、元の位置に戻す。交互にリズムよく30秒繰り返す
背筋を伸ばしてお腹に軽く力を入れ、椅子に浅く座る
片方の足のかかとを前に出して軽く床に打ちつけ、元の位置に戻す。交互にリズムよく30秒繰り返す

【骨量キープ】ヒールタップ(左右交互に計30秒)

かかとを床につけたときの衝撃が、すねやひざにも響いて骨代謝が活性化。繰り返すと血流も改善し、むくみ予防にも。

背筋を伸ばし、つま先を開いてかかとをつけて立つ。かかとが離れないようゆっくりつま先立ちをして、数秒止め、ゆっくりかかとを下ろす
背筋を伸ばし、つま先を開いてかかとをつけて立つ。かかとが離れないようゆっくりつま先立ちをして、数秒止め、ゆっくりかかとを下ろす

【筋力キープ】バレリーナバランス(10回)

歩行の安定性を高める、太ももの内側の筋肉を意識して行う。骨盤を支えるお尻の筋肉も鍛えられ、腰痛対策にもなる。

シャツ3万3000円、パンツ3万3000円、ソックス3,080円、スニーカー3万800円(以上レキップ)

夜、お風呂上がりに

寝る前に軽い運動をすると、睡眠中の成長ホルモンの分泌が活発に。全身の血流も上がって体がリラックスし、眠りに入りやすくなる。まさに一石二鳥!

足を肩幅に開き、膝を軽く曲げて立つ。柔らかく膝を使って上下に10回ジャンプ。着地時に足裏全体を床に軽く打ちつける
足を肩幅に開き、膝を軽く曲げて立つ。柔らかく膝を使って上下に10回ジャンプ。着地時に足裏全体を床に軽く打ちつける

【骨量キープ】ラジオ体操ジャンプ(10回)

体の重さで全身の骨に刺激を与えよう。軽やかに弾むように飛ぶことで、凝り固まった全身の筋肉もゆるまる。

椅子の前に立ち、つま先を椅子の脚につけて背もたれを持つ。背中を伸ばして腰を引いて下ろし、膝が椅子の前面についたら立ち上がる。合計10回
椅子の前に立ち、つま先を椅子の脚につけて背もたれを持つ。背中を伸ばして腰を引いて下ろし、膝が椅子の前面についたら立ち上がる。合計10回

【筋力キープ】椅子スクワット(10回)

衰えがちな、お尻、太もも、ふくらはぎに満遍なくアプローチ。大きな筋肉を動かすと、基礎代謝のアップも期待できる。

片方の脚の膝を曲げて、軸脚に軽く絡めて10秒キープする
片方の脚の膝を曲げて、軸脚に軽く絡めて10秒キープする

【筋力キープ】フラミンゴバランス(左右 各10〜20秒)

片方の脚でバランスを取ると、体幹と体重をかけたほうの脚の筋力がアップ。体の安定性が増し、歩くときのふらつき予防にも。

パジャマ2万5300円(テネリータ/リコヴィータ www.tenerita.com) その他スタイリスト私物
  • 岡橋優子 さん (おかはし・ゆうこ)

    フィジカルトレーナー

    女性の身体に特化した米国スポーツ医学会運動生理学士。骨盤底筋トレーニングは指導して20年以上。ほかにも、女性医療と提携した運動療法を開発、展開する。

『クロワッサン』1152号より

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