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「夏風邪」にはしそを。しそと生姜のホットドリンク【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い夏の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

夏風邪 >> しそ

薬味や料理の脇役としてなじみ深いしそは、古くから伝わる和のハーブ。「咳やたんを鎮めたり、殺菌作用があるので、風邪のひき始めに取り入れてほしいです。また、体を温め、発汗を促してくれます。発熱や寒気がある場合は、体を温めこもった熱を発散させるとよいでしょう」

しそと生姜のホットドリンク

「夏風邪」にはしそを。しそと生姜のホットドリンク【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

生姜も風邪のひき始めによいとされる。「血行を促進し末端まで温まります。少量の砂糖とりんご酢のやさしい酸味で飲みやすく」

【材料(2人分)】
青じそ 10枚
生姜スライス 3枚
グラニュー糖 15g
りんご酢 小さじ2
水 500ml

【作り方】
1.鍋に水と生姜を入れて沸騰させ、しそを加える。中弱火で5分ほど煮て生姜としそを取り出す(ざるやへらを使って水分を絞り、その水分は鍋に戻す)。
2.1にグラニュー糖を加えて溶かし、りんご酢を加える。

日本の夏は高温多湿。蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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