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「ほてり」にはオレガノを。オレガノとカニとなすのトマトスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

暑い夏の不調にこそ、温かいスープやお茶がおすすめ。香り豊かなスパイスやハーブの持つ力を活かしたレシピで、体を労りましょう。

撮影・尾嶝 太 スタイリング・渡邉美穂

ほてり >> オレガノ

うまく汗をかけず、体の中に熱がこもることで現れるほてり。「オレガノは、体内にたまった余分な熱や〝湿〞を追い出す性質を持つハーブ。清涼感のある香りにより、暑さもスッキリと感じられます」。加熱しすぎると効果が弱まるため、仕上げに加えるといい。

オレガノとカニとなすのトマトスープ

「ほてり」にはオレガノを。オレガノとカニとなすのトマトスープ【ちづかみゆきさんの養生温レシピ】

オレガノとトマトは味の相性も抜群。「カニ、なす、トマトにも熱を冷ます働きが。カニ缶でもOK。缶汁も活かすと風味がよくなります」

【材料(2人分)】
カニのほぐし身 60g
なす 1本
玉ねぎ 1/4個
オレガノ 2~3枝
A[トマトピューレ 60ml 水 300ml 酒 大さじ1]
B[塩 小さじ1/2 こしょう 少々]
EVオリーブオイル 大さじ1

【作り方】
1.カニに、酒大さじ1(分量外)をまぶし、臭みを取る。なすは乱切りする。玉ねぎは薄切りする。オレガノは葉を摘む。
2.鍋にオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎと塩少々(分量外)を加えてしんなりするまで炒める。なすを加えてさらにしっかりと炒める。
3.2にAを加え、なすがやわらかくなったらカニとBを加えて味を調える。
4.仕上げにオレガノを加え、さっと火を通して器に盛る。

日本の夏は高温多湿。蒸し暑さで消化力が落ちたり、室内外の温度差で体がだるくなったりと、不調を感じやすい季節です。

「暑さからつい冷たいものを食べたくなりますが、冷えた食事のとりすぎは胃腸の働きを弱めて、さらなるトラブルを招くので注意。温かいスープやドリンクで体をケアしましょう」と、国際中医薬膳師のちづかみゆきさん。

「古くから生薬として親しまれてきたハーブやスパイスは、ちょっとした日々の不調によいとされています。ハーブは、フレッシュなものを野菜感覚でたっぷりと食べるのもおすすめ。スパイスは少量でも他の味が引き立つので、塩分なども抑えられ、体にやさしい味わいに仕上がります」

  • ちづかみゆき

    ちづかみゆき さん (わかい・めぐみ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で薬膳を学び、薬膳料理教室「meixue(メイシュエ)」を主宰。雑誌や企業へのレシピ提供やイベント講師も務める。著書に『暮らしの図鑑 薬膳』(翔泳社)。

『クロワッサン』1122号より

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