【ミディアム編】うねりや白髪もチャームに変えて。簡単アレンジでこなれた髪に!
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) スタイリング・白男川清美 モデル・帆苅千春、里 明日香 文・薄葉亜希子
〈 下準備 〉
ロング、ミディアムともに、髪にツヤを仕込んでおくと美しい仕上がりに。ストレートアイロンで熱を与えて髪のツヤを引き出し、毛先から順にバームをなじませる。
〈 使うもの 〉
大人の髪には、保湿力があり束感を出しやすいバームと、小回りが利く細身のストレートアイロンがおすすめ。目の細かいくしと太細のゴム2種類も用意。
Before(レイヤーなし)
肩ぎりぎりのミディアム。毛先の段差が少ないため、裾広がりの髪型を生かしたハーフアップと、衿足を美しく見せるまとめ髪に挑戦。
毛流れハーフアップ
ニュアンスある毛流れで洗練させる。
一見凝った印象だが、ゴム2本のみでOK。毛束を重ねて生まれる自然な立体感がポイント。「くるっと返す左手の動きをマスターできたら簡単。ぜひ試してみて」(高松さん)
1.トップの髪を取り、ゴムで結ぶ。その上にかぶせるように左右のサイドの髪を集めて、少し低い位置でゴムで結ぶ。
2.サイドの髪の結び目を少し下げてゆとりをもたせ、左手の指2本を下から通して隙間を作る。
3.左手を内側に向けてくるっと返す。左手で作った隙間に、トップの毛束を持ち上げ右から左へと通す。
4.毛束を通したあと、サイドの毛束を左右に分け、ギュッと引っ張って締める。これで固定されてくずれにくくなる。
くるりんぱロールアレンジ
上品な魅力のロールアレンジ。衿足の髪を細かく結んで上げるため、髪質や髪悩みを問わず楽しめる。
1.耳の高さより上の髪をまとめ、低い位置でゴムで結ぶ。結び目の上に隙間を作り、毛束を返して入れ、くるりんぱ。
2.くるりんぱした髪を軽くほぐして土台にする。衿足の髪とくるりんぱした毛先を合わせて3つに分け、細いゴムで結ぶ。
3.3つの毛束を上げ、くるりんぱの土台にピンで留める。このあとコームで固定するので仮留めのイメージでOK。
4.コーム型アクセサリーをくるりんぱの土台に挿す。飾りとしてだけでなく上げた衿足の毛束を固定する役目もある。
(これもおすすめ!)
マットな光沢感やすっきりした形が最適。
コーム型アクセサリーは大ぶりのデザインが多いぶん、形や色、質感で洗練された印象に見えるものを選びたい。
Before(レイヤーあり)
頬の位置から下に段差のある髪型。ペタンとつぶれる髪質でも、レイヤーによって毛流れが出しやすく、それを生かすアレンジに。
涼感耳かけアレンジ
ふんわり感と外ハネの絶妙バランス。
「涼しげに見えるおすすめのアレンジ。メリハリをしっかり出すのがポイントです」。右側は耳にかけてタイトに左側は逆毛でふんわり仕上げ、外ハネで大人の可愛らしさを演出。
1.くしの先で分け目をジグザグにつける。少し大胆なくらいでOK。7:3、6:4を目安に好きなバランスの横分けに。
2.分け目の左(前髪の分量が多いほう)の内側の根元に逆毛を立てる。①中間②根元の2カ所からくしをすべらせる。
3.細身タイプのストレートアイロンで毛先をハネさせる。180℃に設定し、毛先までゆっくりと1回通せばOK。
4.内側に立てた逆毛に表面の髪をふわっとかぶせ、くしで梳かして整える。右側の髪は耳にかけてタイトにまとめる。
ツイストローポニー
レイヤーを生かして立体感を。
細かく髪を取って段差のある髪をまとめつつ、立体感もアップ。うねりがあってもきれいになじむのもうれしい。「ねじりを加えることでふわっとふくらみ、ボリュームが出ます」
1.トップの髪を少量取り、2〜3回転ねじる。たくさん取りすぎないこと、頭の丸みに沿ってねじることがポイント。
2.左右両側の髪を上から順に少しずつ取ってねじる。1のトップの髪の下の位置に合わせていく。
3.衿足の髪もねじって合わせたらゴムで結ぶ。毛束を少しずつ取って集めていくのがきれいに仕上げるコツ。
『クロワッサン』1120号より