常盤貴子さん、ヘアスタイルも自由に大らかに。
撮影・天日恵美子 スタイリング・福田麻琴 ヘア&メイク 赤松絵利(ESPER) 構成&文・今井 恵
年齢による変化を諦めず、いまの髪と向き合って。
常盤貴子さん(以下、常盤) 昔から髪は多かったのですが、最近細くなったな、少なくなってきたなって感じます。
赤松絵利さん(以下、赤松) いやいや、常盤さんの髪は元気ですって!
常盤 子どもの頃からずっとクセ毛なんですが、年齢で毛根が弱くなったのか、さらにクセが強くなったみたい。でも最近はフランス人みたいなナチュラルなウエーブに憧れる気持ちもあり、クセが気にならなくなってきました。
白髪も、薄毛もカバーするツールはある。
赤松 常盤さんの髪は年齢から見ればかなりいい状態。気になると言えば、少し乾燥していることですね。
常盤 パサパサに見えるのは嫌だなあ。
赤松 クセ毛はストレートヘアに比べるとキューティクルが乱れやすいから、オイルなどを少量つけるといいですよ。
常盤 面倒くさがりだからなあ(笑)。年齢とともに白髪も気になるようになったし、分け目が薄いと感じることもありますが、そんなときは〈プリオール〉のヘア ファンデーションが重宝!
赤松 私も仕事で使いますがとても便利。ダークブラウンが使いやすいです。
常盤 白髪隠しにも使えるし、分け目が気になるときは隙間を埋められます。
赤松 絶妙な硬さのブラシが髪の根元や頭皮に届くから、とても塗りやすいし。ところで常盤さん、シャンプーの後、髪をちゃんと乾かしていますか?
常盤 えへへ(笑)。朝にシャワーを浴びて髪を洗い、濡れたまま結んで現場入りしてしまうことも……。いつも周りの皆さんに「せめて根元だけでも乾かして」と言われてます。
赤松 髪や頭皮が濡れたままだと、頭皮に雑菌が繁殖するし、キューティクルも剥がれやすくなるんです。でもその割には髪の状態がよすぎ! 女優の皮膚は常在菌が強いのか?(笑)
赤松 常盤さんは短いけど、年齢を重ねてからのロングヘアはとくに要注意。
常盤 あ! 誰かに年齢を重ねたら髪は短いほうがいいと言われました。ロングヘアを否定するわけではなく、昔のまま何もしないで伸ばしていると、年齢の影響でツヤがなくなり、ロングヘアが古臭く見えてしまうからと。もちろん髪型にはそれぞれの好みもありますけど、もっと自分を客観視して、年齢に合わせてスタイルを変えてもいいのかも?と思っています。
赤松 おっしゃるとおり。年を重ねてツヤがなくなり、変なうねりやパサつきが出てくると、ロングほど悪目立ちします。とはいえ、自分を俯瞰で見るのは難しい。誰しもお付き合いのある美容師さんがいるはずだから、いつも同じ髪型をオーダーせず、たまには「私にはどんな髪型が似合うと思う?」と聞いてみるのもいいですね。
常盤 ファッションもメイクも、昔のままでいいはずはないですものね。
赤松 そうです。加齢で顔の輪郭も体形も変わってきますから。顔を覆いたい、隠したい気持ちもわかるけど、むしろ潔くフェースラインを見せたほうが、自然できれいに見えますよ。
常盤 私、赤松さんが「今のチークの入れ方はね……」と言いながらメイクしたときに驚いたんです。え、チークの場所に流行りがあるの?って(笑)。でもそれがアップデートなんですよね。
赤松 そうそう。美容師さんも日々勉強しているから、似合う髪型を聞いたり、髪の悩みを相談していいと思いますよ。久しぶりにお会いした時に「この人、変わらないな」と思うのは、ちゃんとアップデートできている人。つまり髪もメイクも昔とは変化している。逆に「老けたな〜」と思うのは、昔の髪型のままそれが似合わなくなり、違和感が出ちゃっている人なんですよ。
常盤 老化には抗いようがないけれど、諦めては終わっちゃう。アップデートできるかできないかで、差が出ますね。
40代からは髪に投資を。日々の予防が大切。
赤松 40代からはシャンプーやドライヤーには投資してほしいですね。女性の毛周期は4〜6年なので、「白髪! 薄毛!」と気づく6年前から老化は始まっています。巻き返しのケアより、日々の予防のほうが絶対にラクなので、今からでもコツコツケアを怠りなく。
常盤 シャンプーは頭皮と髪、どちらに重きを置いたほうがいいですか?
赤松 できれば目的別に両方用意して、今日は頭皮、今日は髪と使い分けを。それとドライヤーは温風で乾かしたあと、必ず冷風に切り替えて髪と頭皮をしっかり冷やすこと。キューティクルがキュッと締まってツヤが生まれます。
常盤 まだまだできることはあるんですね。諦めずにがんばります。