大人女性を素敵に見せる帽子、上手にかぶるための6つのポイントとは?
イラストレーション・本田しずまる
子どもの頃とは違い、ただかぶるだけでは上手くいかない。
「例えばヘアスタイル。きっちりまとめすぎると帽子が歩いているように見えてしまいます。サイドや後ろの髪を少し出してかぶればバランスがいい。その際、後れ毛はオイルやワックスで束感を出すことで、きちんとした大人っぽいスタイリングが完成します」(小林真子さん)
さらに顔との相性やお手入れ方法など、知っておけば帽子がもっと身近なものになるはず。
[帽子を上手にかぶるためのポイント6]
ポイント1|大人女性におすすめの色や素材は?
「色は明るいほどベター。真っ白に抵抗があるならライトベージュを。実は黒は、光の透過率は低いのですが、顔の陰影が強くなり老けて見えてしまうのです。つば広帽なら顔まわりのつばを上げてかぶるといいでしょう」(小林さん)
素材も、ラメ糸やサテン地など光沢があると顔が明るく若々しく見え、カジュアルすぎず大人向け。
ポイント2|丸顔なので帽子が似合わない……。
多くの人が抱える問題がこれ。
「顔の大きさや丸さが気になる人は、つばは広め、かぶるときは深めに、を心がけて」(小林さん)
また、後方に傾斜をつけすぎる、いわゆる〝浅かぶり〟をすると、顔の丸さが強調されて園児のようになってしまうことも。
一方、面長さんは逆に狭めのつばのほうがバランスよくかぶれる。
ポイント3|キャップがどうしても似合わないんです。
「大人の女性に難易度が高いのは、フラットバイザーと浅めクラウン(イラスト左)。選ぶなら〝カーブバイザー、深めクラウン〟(イラスト右)を」と小林さん。
バイザー(つば)が平らなものは、どちらかというとストリート系の若者ファッションと相性がいいデザイン。クラウン(頭部)も深めにしておくと失敗が少ない。
ポイント4|やってしまいがちなNGのかぶり方は?
日頃からかぶり慣れていないと、いざというときに間違うことも。
「帽子は自由に楽しむのが一番ですが、意外と、前と後ろを逆にかぶってしまっている人は多いですね(笑)。内側にあるタグを後ろにするのが基本です。タグがなかったりわかりづらい場合は、購入時にショップスタッフにかぶり方を尋ねましょう」(小林さん)
ポイント5|日常の手入れ法を知っておきたい。
オンシーズンはかぶる頻度も高く、汚れや劣化が気になる。
「ウォッシャブルの帽子は週1回、または汗をかいたその日のうちに洗うのが鉄則です。洗えない帽子は、買ったらすぐに汗や化粧から帽子を守るライナーを付けて、さらに使用のたびに専用のリフレッシュスプレーをかけておきましょう」(小林さん)
ポイント6|シーズンオフの保管法の正解は?
来年の夏も同じように使うために、大事に保管したい。
「クローゼットは湿度が高いので、通気性のある箱などに入れて保管を。フォルムが美しいハットは特に、形崩れしないように専用のハットボックスを使うことをおすすめします」(小林さん)
ボックスに入れる際は、帽子を逆さにし、天を下に向けて。
『クロワッサン』1120号より