「奇跡の75歳!」柏木由紀子さんに聞くおしゃれの楽しみ方。「ファッションは”元気の源”です」
SNSで昔と変わらぬファッションセンスを発信し、「奇跡の75歳!」と話題の柏木由紀子さんに、おしゃれがもたらす力や楽しみ方を聞きました。
撮影・黒川ひろみ ヘア&メイク・山本晶子 文・辻さゆり
どんなときも上を向く力をくれる、おしゃれをすることが私の生きがい。
子どもの頃から着る服は自分で選び、海外のファッション誌を眺めるのが大好きだった柏木由紀子さん。そんな柏木さんが、ファッションの力を実感したのは、1985年に夫の坂本九さんを日航機墜落事故で失って半年後。坂本さんが務めていた広島のテレビ番組の仕事を引き継いだ初日のことだ。
「黒ばかり着ていたので、少しでも気持ちを明るくしたいとピンクのツイードスーツで臨みました。そしたら、ふさいでいた気持ちが徐々に前向きになっていったんです。着るものでこんなに気持ちが変わるんだと驚きました」
着るもので気持ちは変わる。ファッションは“元気の源”です。
昼間は庭仕事や家事に励み、終えたらコーディネートを考えて身支度をする。その時のワクワクする気持ちは、年齢を重ねた今も変わらない。
「SNSで私のファッションを見てくださるかたもいて、褒めていただくとうれしくなって、そこからも元気をたくさんいただいています。カラフルな色やカジュアルブランドも若い人たちのものと決めつけずに取り入れてみると、おしゃれの幅がさらに広がりますよ」
『クロワッサン』1099号より