5つの食材を食べるだけ! 胆汁酸ダイエットのここがすごい。
撮影/青木和義 編集、文/韮澤恵理 イラストレーション/ノグチユミコ
胆汁酸ダイエットを成功に導く5つの食材
新鮮な胆汁酸を増やし、脂肪細胞を直接刺激して燃える体を作るのが胆汁酸ダイエットです。
ポイントは胆汁酸の分泌を増やすことと、再利用をさせないこと。そのためにおすすめしたい食材を紹介します。
【杜仲茶】
●アスペルロシドの働きで再吸収を抑え新しい胆汁酸を作る
胆汁酸の分泌をよくするのが、杜仲茶にたっぷり含まれるアスペルロシドです。胆汁の分泌が増えれば血液中の胆汁酸の量が増えるので、脂肪細胞に強く働きかけ、燃える体を作ります。アスペルロシドには胆汁酸が腸で再吸収されるのを防ぐ働きもあります。効果を得るには茶葉は3〜6gが目標。調理などに利用してもいい。
【長粒米(インディカ米)】
●難消化な高アミロースで食物繊維のように働く
米は炊くことでアルファ化し、甘みや粘りが生まれますが、同時に糖として吸収されやすくなります。私たちが日常食べているジャポニカ米の特徴は、消化・吸収のよさにあります。一方、世界ではパサパサとして粘りがない長粒米が主流。消化されにくいアミロースが多く、腸内で食物繊維のように働くので、善玉菌のエサになります。
【もち麦】
●β-グルカン が腸を掃除、血糖値も上げにくい優等生
もち麦は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を非常に多く含みます。とくにβ(ベータ)-グルカンという水溶性食物繊維には、物を包み込む性質があるため、使われなかった胆汁酸をそのまま運び出す働きがあります。血糖値の急上昇を抑える働きが持続し、コレステロール値を上げにくくしたり、肥満、糖尿病の抑制効果も認められている穀物のエリートです。
【納豆】
●粘りは食物繊維フルクタン。大豆は消化のいいたんぱく質
ネバネバ成分のフルクタンは消化されにくく、腸内細菌のエサになる食物繊維。蒸してから納豆菌によって分解された大豆は消化がよく、アミノ酸のバランスもいい健康食でもあります。手軽でおいしく、もち麦ご飯などを食べやすくするので、朝だけでなく、ぜひ夕食にも食べたい食材。粘らせても粘らせなくても効果は同じです。
【海苔】
●良質な食物繊維が腸を掃除。ポルフィランが胆汁の劣化防止
海苔の食物繊維であるポルフィランを分解できる腸内細菌は、日本人の腸にしか存在しません。この腸内細菌によって分解された食物繊維は、胆汁酸の質を落とす悪玉菌であるクロストリジウム菌を減らす効果があることがわかっています。質の悪い胆汁酸に変わらなければ、たとえ再吸収されても、血液中の胆汁酸の質をそれほど下げずにすみます。