たるみ、毛穴、シワ…、大人の肌悩み別・美容液。美容賢者が選んだラインナップは?
撮影・天日恵美子(人物)、久々江 満(商品) 構成&文・入江信子
常に最新のサイエンスが投影され、進化し続ける美容液。美容賢者が「信頼美容液」として選んだラインナップを見ながら、野毛まゆりさんと松本千登世さんに注目の美容液の傾向、使いこなし方について聞いた。
松本千登世さん(以下、松本) 選ばれた美容液、納得の結果ですよね。野毛さんは、どれがお気に入りですか?
野毛まゆりさん(以下、野毛) シワ改善のポーラ リンクルショット メディカル セラムですね。メッセージも使用実感もわかりやすくて、ひとつの時代を牽引した感があるなと。
松本 今年の新製品でいえば、SHISEIDO ビオパフォーマンス スキンフィラーは実感レベルが高かったなと思います。
理論を聞いて納得して、このブランドにしかできないことだと感じたんですけど、使ってみたら、ハリというか密度が増す感覚。痩せてしぼんだ首の肌も中からギュッと満ちた感じになって、お手入れを頑張れる気持ちになりました。
野毛 マチュア世代の人って美容液に対する期待感が大きいと思うんですよ。昔、エスティ ローダーのナイト リペア(1)が初めて登場したとき、ものすごく売れたんですよね。そんな時代の洗礼を浴びているので、美容液への思いは熱いはず。
松本 最近、若い人と話したら、「美容液っていうものが何だかよくわからない」と言うんですよ。悩みのない世代というのもあるんでしょうけれど、美容液には頼ってないし、期待もしていない。でも、深刻な悩みが出てきて、何とかしたいっていう私たちには、肌にまっすぐ届いて、仕事をしてくれる美容液は頼りになる存在です。
目覚ましい進化の裏にあるのは社運を賭けた研究開発。
野毛 とはいえ、期待が大きいからこそ、思うような結果が出なかったとき、裏切られたという気になって、「ケアしてもムダ」とか「今さらやっても手遅れ」みたいに思って、使わなくなってしまっている人もいたりして。
でも、もう一度原点に戻って取り入れてみると、きっと驚きますよ。絶対に似合わないと思っていた口紅をつけてみたら、よく似合ったというような感動を、今の美容液は与えてくれる。
松本 肌が変わるよ、と言いたいです。
野毛 本当に進化が目覚ましいんですよね。美容液ってブランドの花形だし、顔でもある。だからどの会社も大事にしているし、命運をかけて研究開発に取り組んでいるんです。
また、リンクルショットもそうだけど、既存の製品がリニューアルされると、前のものよりさらに上を行く製品になっていて、すごいなって思いますね。
松本 資生堂のHAKU メラノフォーカスZやオバジ C25セラム NEOも、同じシリーズでずっとアップデートされていて、いわば自分を超えるのが使命。なのでやっぱり新しいもの、リニューアルされたものを使ったほうがいい。そういう意味では、今使っている化粧水や乳液はそのままでも、1点新しい美容液を加えるといいかも。
野毛 1つ投入するとしたら、いちばんわかりやすいアイテムですからね。たとえばドモホルンリンクルの美活肌エキス(2)。一気に乾燥しなくなる、本当に効果が目に見えるアイテムです。
心地よい感触を楽しむのもまた、美容液の醍醐味。
松本 テクスチャーもよくなっていて。最先端の成分を掛け合わせながら、心地いいテクスチャーをキープするのは難しいことですが、どのブランドも諦めてない。
例としては資生堂のリバイタル ナイトセラム(3)。オイルだけど重くなく、軽くなく、絶妙です。
それからビオパフォーマンスやゲラン アベイユ ロイヤル アドバンスト ダブルR セロムなどもそうなんですけど、瞬間的に効いたような感覚を味わえる工夫がされていて、やる気にさせてくれるものも目立ちます。
野毛 人生100年だとすると、私なんて軽く折り返し点を越えているわけですから、時間がないし、待ってられない。だから早く効いてほしい(笑)。
松本 効かないという場合、ひとつには、使う量が圧倒的に少ない気がします。適量を守らないで効果が得られないのはもったいないですよね。でも、きちんと使ってもダメだったら、次にいってよし、です。
野毛 そう、だってこれほど選択肢が多いんですから。野球好きな友人が、大谷翔平のような素晴らしい選手がプレーしている時代に生きている自分は幸せだって言うんですが、それと同じで、今、こんなにスター美容液がいっぱいあって、好きに選べる時代に生きているのは幸せなことですよね(笑)。
(1)エスティ ローダー アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス
「美容液の先駆者。使えば翌朝、顔を洗った後の肌の違いに驚かされて、夜間のケアの大切さを実感。今はさらに進化しているのでご無沙汰している人も試してみて」(野毛さん)。ハリのなさなど老化悩みを総合的にケア。1982年に誕生以来、アップグレードを重ねている。
(2)ドモホルンリンクル 美活肌エキス
「改めて使ってみたら、肌が乾燥しなくなって、これこそシンプルだけど『わかりやすい化粧品』だなと感激。生薬的な香りやパッケージの使い勝手もよく考えられています」(野毛さん)。美白効果に加えて、シワ改善効果もプラス。生き生きとつややかな肌に導く。
(3)リバイタル ナイトセラム
「今年のキーワード、『睡眠美容』を象徴。夜、肌を回復させることが重要なエイジング世代に取り入れてほしい美容液です。朝のツルッとしたハリのある肌の感触が大好き」(松本さん)。睡眠中の肌の代謝リズムに着目。寝る前につければ、ハリと明るさあふれる肌が蘇る。
(4)インフィオレ ソヴァタージュ ケア セラム コンセントレ N
「もう一品、おすすめの美容液は、バリアが衰えて、ゆらぎやすい肌を助けるこちら。いつものケアステップに組み込んでも、これ一本でお手入れしてもよく、ひとつ持っておくと肌のバランスを整えたいときに役立ちます」(松本さん)。植物成分の働きで、トラブルを断ち、落ち着かせる。
『クロワッサン』1082号より
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