介護で心配な低栄養や腸内環境の乱れに、賢く手軽に対処するヒント。
文・編集部
料理の見た目はそのままに、やわらかく調理。
家族と同じ食事を食べさせてあげたい――そう願うメンバーの2人が起案し、開発に携わった電気圧力調理器「デリソフター」。
デリソフターで調理すると、料理の見た目はそのままに、歯茎や舌で潰せるほどに食材が柔らかくなる。機能が絞ってあるから操作が簡単で、毎日使うことが苦にならない。介護が必要になっても「わが家の味を食べ続けられる」ことは大きな喜びだ。同時に介護する人の家事負担を軽くし、暮らしの質を保つことにもなる。
家族と同じ料理を前に、食卓を囲む喜びは何にも代えがたい。料理の見た目のよさは、食欲の増進にもつながる。
肉や魚の繊維を断ち、食材をやわらかくする下準備役のデリカッター。刃を食材に押し込むだけ。しかも料理の形が崩れにくい。試行錯誤を重ねて完成した。
料理の見た目はそのままに、簡単な操作で食物をやわらかくする調理器。電気圧力調理器として普段の料理にも使えるのがうれしい。
かけるだけの液体とろみで食べる楽しみを。
唾液の分泌量が減ってくると、口中で噛んだ食物がまとまりにくくなり、結果、飲み込みづらくなる。これも老化が一因だ。
「液体とろみ かけるだけ」は、透明な液状でダマにならず、いろいろな料理にかけるだけでとろみがつけられる。このとろみが口中で噛んだ食物をまとめてくれ、飲み込みを助けてくれる。個包装だから、外出先での食事のときにもさっと使えて便利だ。お茶やジュース、牛乳、栄養補助飲料などの飲み物にも早くとろみがつく。
水あめ(国内製造)、でんぷん/増粘多糖類が主原料の液体とろみ。1個ずつの個包装で使いやすい。料理だけでなくお茶、牛乳、ジュース、栄養補助飲料にもダマにならず、早くとろみがつく。
身がパサつきがちになり、唾液の分泌が減ってきた人には飲み込みづらく感じる焼き魚に、かけるだけでしっとり。
味噌汁などの汁物にもおすすめ。適度なとろみが、のど越しを優しく感じさせてくれる。
体に大切な6大栄養素を1本飲むだけで。
咀嚼・嚥下機能の衰えや加齢で、食が細くなると心配なのが低栄養。栄養バランスに加え、身体活動の源になるエネルギー不足も気になる。
そんな心配を飲むだけで和らげてくれる栄養食が「メイバランスMiniカップ」だ。1978年、食事が摂れない重症の小児患者を診ていた医師がはちみつを加えたヨーグルトを食べさせたことに明治が協力したことが起源だ。特長は3つ。
(1)Miniの名前どおり、1本125mlと少量ながら、200kcalのエネルギーを摂れる。これは、小ぶりの茶碗のごはん1杯分にあたる。
(2)体に大切な6大栄養素が一度に摂れる。6大栄養素とは、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルのことで、これらの栄養素がバランスよく配合されている。腸内環境を整えるために欠かせない食物繊維は、レタス3/4個分。筋肉の維持に重要なたんぱく質は、同量の牛乳の1.7倍含まれている。
(3)医療・介護現場で20年以上の実績があり、経口流動食でトップシェアを誇る。持ちやすいカップ、飲みやすいストローの設計など、細かな配慮もうれしい。
食が細くなるなど低栄養が気になる人に。日本人の栄養摂取基準に合わせた栄養設計。
(右)さわやかな酸味の「ヨーグルトテイスト」シリーズ。イチゴ味、白桃味など4種。
(左)優しい甘さの「ミルクテイスト」シリーズ。バナナ味、コーヒー味など7種。
6大栄養素が摂れることに加え、フラクトオリゴ糖を配合。エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸も含んでいる。
腸内の善玉菌を乳果オリゴ糖で増やす。
加齢のために激減した腸内のビフィズス菌を適正に増やしてくれるのが「オリゴワン(R)飲料」だ。
ビフィズス菌は腸内の善玉菌の代表でもあり、減少すると腸内環境が乱れ、便秘を招くことになる。「オリゴワン(R)飲料」は、ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を腸に届けることで、腸内環境を整え、便通を良好にしようというもの。
オリゴ糖には種類が複数あるが、「オリゴワン(R)飲料」の乳果オリゴ糖は少量でもよく働くことが実証されている。カロリーは砂糖の半分、血糖値も上がりにくい。ビフィズス菌にエサを届けるわけだから、毎日続けて飲むことが大切。
ヨーグルトサワー味、パインヨーグルト味、イチゴヨーグルト味の3種。
乳果オリゴ糖を摂取した時の、腸内細菌数の変化
乳果オリゴ糖1g/日を1週間摂取後に、乳果オリゴ糖2g/日を1週間摂取した結果、摂取前はビフィズス菌が17.8%だったが、摂取14日目では45.9%に増加する。ただし、摂取を止めると元に戻ってしまう。毎日摂取することが大切だ。
『クロワッサン特別編集 介護の「困った」が消える本。』(2021年9月30日発売)
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