メイクのプロが実践する、“引き上げ肌”のつくり方。
撮影・中島慶子 イラストレーション・ヤマグチカヨ 構成&文・薄葉亜希子
キュッと上がった肌印象に欠かせないのは、やはりハリツヤ。それには「メイク前のスキンケアから」と話す、ヘア&メイクの長井かおりさん。乾燥は肌のしぼみを招いてメイクが密着しにくく、厚塗りからツヤも出にくくなる。
「特に化粧水はいつもの2倍の量をたっぷりと。内側に潤いを蓄え、表面のメイクはサラッとまとわすのが理想です。自然なツヤが満ちたハリ肌に仕上がりますよ」
(下地)均一になじませて凹凸をなくす。
「下地の役割はフラットな状態に整えること。その上でツヤが出るタイプや赤みを消すものなど好みのものを見つけて。全体にくるくるとムラなくなじませ、影を消します」
パール効果で発光感のある肌に。
70%以上美容成分を配合。高いケア効果で内側からツヤ肌に整えるとともにくすみ、色ムラを瞬時に補正。
汗と皮脂を味方につるんと長持ち。
汗と混ざるとゲル状に変化し、皮脂と混ざると光を拡散する新設計。ラベンダーカラーが自然な血色感を引き出す。
(ファンデ)厚めのスポンジで“引き上げ塗り”。
「実は多いのが指でいろいろやりすぎてマットになってしまうという失敗。スポンジをスッと滑らせるときれいにツヤが残ります。下から上に上昇ラインを意識してのせて」
指で軽くファンデーションをのばしたら、厚めのスポンジでなでるように滑らせる。
スポンジの先端を使ってシワ部分に軽く押し当てるようにのせて外的刺激から守る。
ツヤもふっくら感も申し分なし!
高輝度オイル、保湿成分、ソフトフォーカスパウダーをバランスよく配合。キメ細かいツヤ肌へと導く。
驚きのなめらかさと軽さを実現。
粉体ピグメントのフルイド化に成功。とろみ膜が均一にのびて密着し、被膜感のないみずみずしい仕上がり。
(コンシーラー)固めのタイプを最小限にトントン。
「きれいに溶け込ませるには肌に近い色を選ぶのが基本。どうしても気になる箇所のみ最小限で使いましょう。より自然に見せるにはファンデと混ぜるのもおすすめ」
シミ、凹凸になじんでカバー。
超高粘度な油剤を使用し、フィットパウダーを配合。のびのよさと密着感を両立。
肌悩みに合わせて2色をイン。
ハイライト2色と色ムラ補正の3色から自由に選べる。2種のオイルとワックスによる薄膜仕上げでなめらかさも秀逸。
『クロワッサン』1064号より