「脳は100歳になっても成長します」と、1万人以上の脳のMRI画像を解析してきた医師の加藤俊徳さん。
「脳は加齢で老化しますが、老化のペースを上回るトレーニングをすることで成長させることができます」
脳には1000億個以上の神経細胞があり、同じような働きをする細胞は同じ場所に集団で存在している。加藤さんは脳を1つの町に見立て、機能と場所で区別して“脳番地”と名付けた。
ワーキングメモリは、記憶を司る海馬を擁する「記憶系脳番地」との関連が深いが、
「記憶系だけでなく、視覚系や思考系など他の脳番地とともに動かすことが必要。見て、聴いて、理解してから話すという視覚・聴覚・理解・伝達の流れが重要なのです。“記憶系”を中心に置きつつ、脳番地をバランスよく鍛えましょう」