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あなたの「髪印象」が若返る、育毛とツヤ髪の新習慣。

何だか私、老けた――そんなふうに感じたら、「髪」が原因かも。ちょっとした習慣で、若々しさは取り戻せることがわかりました。

撮影・青木和義 ヘア&メイク・広瀬あつこ モデル・橋本まゆ 文・越川典子

あなたの「髪印象」が若返る、育毛とツヤ髪の新習慣。

40〜50代の髪悩みベスト6

1位 白髪
35歳以上になると、どの年代でも最も悩む白髪。ひと目でわかってしまうからだ。

2位 パサつき
まとまらなくなった。乾燥して見えるなど、しっとり感が失われてくる。

3位 抜け毛
枕についた抜け毛、シャンプー後の抜け毛が気になってくる。

4位 ハリ・コシがない
髪が立ち上がりにくい。ボリュームがもたない。分け目が目立つ。

5位 くせ・うねり
まとまらなくなった。ストレートがきれいに仕上がりにくい。

6位 ツヤがない
髪のツヤは若さの象徴。天使の輪がきれいに出ない。

「エイジング髪悩み」より作成(45〜54歳を集計)
資料提供:カネボウ化粧品

女性ホルモンの影響も。すでに30代から変化が。

ダメージ原因は、カラーリング? パーマ? それとも、ドライヤー?

「髪や頭皮の年齢変化は遺伝的な要素が大きく、ホルモンバランスの変化も影響しています」と鈴木さん。

「個人差はありますが、30歳くらいから細く少なくなり、うねり毛や白髪も増えてくるんです。成長する髪が減って、伸びる速さも遅くなります(下図参照)。頭皮も、薄く硬く動きにくくなって、皮脂の分泌が減るのに、常温で固まる皮脂が増えてくる。パーマ、カラーリングのときなどはとくに、きちんとケアをしないと髪ダメージが進んでしまいます」(鈴木さん)

毛髪のサイクル、女性の場合はここが乱れる。

37〜38歳から女性ホルモンが減少する女性特有のヘアサイクルを知っておこう。閉経する50歳前後から、急激に休止期の割合が増えてくる。資料提供:カネボウ化粧品
37〜38歳から女性ホルモンが減少する女性特有のヘアサイクルを知っておこう。閉経する50歳前後から、急激に休止期の割合が増えてくる。資料提供:カネボウ化粧品

ほかにも、寝不足や偏食、間違ったヘアケア、紫外線などでも大きくダメージを受けるという。薄毛になったから育毛剤をつければよい、という単純な話ではないのである。

「忘れてはならないのは、毎日、習慣のように繰り返している、ヘアケア。たとえば、シャンプー」と田村さんは原因を切り分けた。

理想の髪を目指して、ツヤを取り戻そう!

「まず見直したいのが、当たり前になっている習慣。髪悩みを聞くと、若いころの習慣のまま、2度洗いで頭皮の脂を根こそぎ洗い落としている人が少なくありません」(田村さん)

「それでは、皮脂の分泌量は減ってしまいますね。また、髪は濡れているときがダメージを受けやすく、摩擦でキューティクルが剥がれ落ちやすいので、ツヤがどんどん失われてしまいます。シャンプーの湯温は38~40度くらい。頭皮と髪を充分に濡らし、頭皮にシャンプーの泡をしっかり届けて、しっかりすすぐことをていねいに行いましょう」(鈴木さん)

「ごしごし洗いの原因は、ヘアスプレーやワックスなどが落ちにくいからという理由です。そういう場合は、まずコンディショナーをなじませて、シャワーでスタイリング剤を流してください。それからシャンプーをすれば、髪ダメージを防げます」と、裏ワザを教えてくれた田村さん。

また、朝シャンより夜シャンのほうが、髪や地肌がリカバリーできる。

「よいケア製品がたくさん出てきているので、賢く使ってほしいですね。たとえばオイルやクリーム。以前のベタつく印象が強く、避けている人が多いのですが、今はどれもさらっとした使い心地で優秀です」(鈴木さん)

内側からのケアも大切と、田村さんは“タンパク質、ミネラル、発酵食”の3大美髪フードをすすめてくれた。

シャンプー剤は、お湯でゆるめてから使うこと。

「頭皮に直接シャンプー剤」は禁物。希釈して、泡立てやすいようにする。
「頭皮に直接シャンプー剤」は禁物。希釈して、泡立てやすいようにする。

『クロワッサン』1015号より

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