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若返りホルモン(DHEA)を摂って、太りにくい体になる。柴田理恵さんが専門家に学びました。

年齢とともに低下するDHEAを補いながら、心身を若々しく保つ食生活のコツは?

撮影・岩本慶三 文・寺田和代

\男性ホルモンは女性にも大切なんですね。/(柴田さん)

\日本の伝統食が老いを遠ざけます。/(満尾さん)

(左)満尾 正さん 医学博士。(右)柴田理恵さん 女優、タレント。
(左)満尾 正さん 医学博士。(右)柴田理恵さん 女優、タレント。

女優、タレントとして活躍する柴田理恵さん。病気や肥満のリスクを遠ざけ、この先もますます元気に年を重ねていくための秘訣を、日本におけるアンチエイジング(老化予防)医療の先駆者の一人である医師、満尾正さんに聞きました。

柴田理恵さん(以下、柴田) 昨年、無事に「3度目の成人式」を終えました。幸いにも私は更年期特有の不快な症状もほとんどなく通り過ぎましたが、若い頃のようには動けないし、年齢なりの変化を感じることもあります。

満尾正さん(以下、満尾) 柴田さんは見た目も若々しく、心身ともにとてもお元気そうですね。じつは50代以降は体のさまざまな機能が衰え、老化が目に見えて進む時期です。自分の体にきちんと注意を払い、食生活を中心に生活習慣をどう整えていくかで、その先の若さと健康の維持に大きな差がつきます。今日は、日本ではまだあまり知られていないDHEAというホルモンの大切さや、習慣にしていただきたい食生活のポイントなどについてお話ししましょう。

DHEAを摂って50代でも若い体に。

【加齢に伴うDHEAの血中濃度の変化】

血中に含まれるDHEAの値を表すDHEA-Sは男女ともに6〜7歳頃 から増加し、20歳前後でピークに達し加齢とともに低下。出典:Finch and Mobbs, in Biological Markers of Aging 1982 p30〜41
血中に含まれるDHEAの値を表すDHEA-Sは男女ともに6〜7歳頃 から増加し、20歳前後でピークに達し加齢とともに低下。出典:Finch and Mobbs, in Biological Markers of Aging 1982 p30〜41

【DHEAの効能】

・糖尿病や動脈硬化、がん、骨粗鬆症を防ぐ
・新陳代謝を活発にする
・体脂肪を燃焼させる
・免疫力をアップする
・意欲や行動力を向上させる

柴田 DHEAですか? 青魚なんかに入っていて、血液サラサラ効果があるDHAとは違うんですか。

満尾 DHEAとはデヒドロエピアンドロステロンの略で、青魚などに含まれるDHAと名前が似ていますが、全く別のものです。男女ともに人がもともと持っているホルモンの一種で、おもに男性ホルモンの材料として機能するほか、糖尿病や動脈硬化、がんなどの病気を遠ざける、新陳代謝を活発にする、体脂肪を燃やす、免疫力を高める、などさまざまな働きをしています。

柴田 わー、夢のようなホルモンじゃないですか!

満尾 “ミラクル若返りホルモン”と呼ばれるほど。でも残念ながら加齢とともに減少します。男性は30代半ば、女性は25歳くらいから急降下し、60歳を超えると若い頃の2〜3割にまで減ってしまいます。

柴田 もともと誰の体でも作られているんですね。体のどこで作られているんですか?

満尾 腎臓の上にある副腎という小さな臓器です。ここで、コレステロールを原料に、ストレスに対応するためのストレスホルモンやDHEAなど多くのホルモンが作られます。ですから、ストレスの多い生活をしているとそれに対処するホルモンに原料のコレステロールを取られてしまうため、DHEAがさらに減る傾向があります。

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