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小林ひろ美さんが伝授年齢を感じさせない、ふんわり
艶髪の作り方。夜のヘアケア編

トップふんわりのつやつやヘアは、コツを覚えれば誰でも簡単にできます。小顔効果もあるという美髪の作り方を美容家・小林ひろ美さんに教えていただきます。今回は、基本のシャンプーと頭皮の血行促進マッサージをご紹介。

 
いつも生き生きとして若々しい印象の小林ひろ美さん。

その理由のひとつは、このふんわりとした艶髪と、顔立ちによく似合うボブスタイルにあるのは間違いない。

「もともと軟らかい毛でぺたんとなりやすく髪質は恵まれているほうではないんです。その上、40代に入った頃から髪が細くなり、乾燥もしやすく、うねりも出てきて扱いづらくなった。そして髪と顔のバランスが合っていないことにも気づいて。トップにボリュームがなくなったせいで顔の下半分が目立っていて、このまま顔がたるんでいったらオカメのお面みたいなシルエットになっちゃう!って。いままでと同じようにしていたら老ける一方だと危機感を感じたんです」

そこで髪型を面長の顔立ちと合うボブにチェンジ。

ふくらみを出す位置を耳より上にし、丸みのある菱形のシルエットに。

するとフェイスラインがすっきり見え、小顔効果もあった。

「適切なケアとスタイリングで髪の見た目年齢は変えられます」と小林さん。

「適切なケアとスタイリングで髪の見た目年齢は変えられます」と小林さん。


「それとヘアケアの見直しです。ボリュームが出なくてうねりやすい髪や硬くなってきた頭皮をケアするために試行錯誤。

そこでわかったのが顔のケアと同じで「巡り」と「潤い」の大切さです。

頭皮の汚れをきちんと取り去って血行をよくし、循環を整える。そして髪にも頭皮にも必要な潤いを与える。

続けるうちにハリコシが戻り、『言うことを聞く髪』に変わってきました」

ボブスタイルにはさらなる利点もあった。それは艶とボリュームを出すスタイリングがしやすいということ。

「私たちの年代にとって欲しいのはボリュームです。丸みのあるボブはそれが作りやすく維持しやすい。レイヤーが入っていないのでオイルとドライヤーの熱で艶を加えれば面の輝きが出て艶髪にも見せられるんですよ。いまの髪にフィットするお手入れさえすれば、髪の見た目年齢を若返らせることは充分可能です!」

汚れ落としと頭皮の血行促進、
髪のクセも整える夜のヘアケア。

「髪が細くなって扱いづらくなると髪型を維持するためにシャンプーの回数を減らす人がいますが、それはNG。毛穴詰まりが起きて頭皮の状態が悪くなり、さらに髪を細くさせることにも」

汚れ落としと頭皮の血行促進。これはぜひ毎晩行って。

「洗いっ放しにするとクセやうねりが強くなるので、乾かす際に髪の流れも整えます。そうすれば翌朝のスタイリングも楽に」

 

シャンプー

頭皮の汚れをきちんと取り、すっきり清潔な状態にする。

1.両手の指を頭皮に当て、指の腹でぐりぐりと円を描くように。頭皮の脂を絞るような感覚で。

1.両手の指を頭皮に当て、指の腹でぐりぐりと円を描くように。頭皮の脂を絞るような感覚で。

2.指の位置を少しずつ移動させて頭頂部や前、横を洗ったら、後頭部も同様にしっかり洗って。

2.指の位置を少しずつ移動させて頭頂部や前、横を洗ったら、後頭部も同様にしっかり洗って。


3.簡単にすませがちな衿足付近は、脂っぽくなりやすく臭いの原因にも。念入りにケアを。

3.簡単にすませがちな衿足付近は、脂っぽくなりやすく臭いの原因にも。念入りにケアを。

4.最後に「頭皮エステ」でザビエルゾーンの凝りをほぐす。この後コンディショナーで髪を保湿。

4.最後に「頭皮エステ」でザビエルゾーンの凝りをほぐす。この後コンディショナーで髪を保湿。


 

頭皮の血行促進

育毛剤とブラシを使って、巡りのいい頭皮環境に。

1.タオルドライした後に育毛剤を。黒目のライン上と鼻のライン上に前から後ろに点々とつける。

1.タオルドライした後に育毛剤を。黒目のライン上と鼻のライン上に前から後ろに点々とつける。

2.指を広げて指先で頭皮をつかみ、写真のようにパッと放す、を繰り返す。リズミカルにマッサージ。

2.指を広げて指先で頭皮をつかみ、写真のようにパッと放す、を繰り返す。リズミカルにマッサージ。


3.弾力のある頭皮用ブラシを使い、軽く弾ませながら頭皮をぽんぽんと叩き、適度な刺激を与える。

3.弾力のある頭皮用ブラシを使い、軽く弾ませながら頭皮をぽんぽんと叩き、適度な刺激を与える。


 

根元をふんわり立ち上げるドライヤーテクニック。

「根元を目がけて下から上に風を送り、乾かしながら立ち上げる。すると髪の流れが整ってボリュームアップに。最後に冷風でキューティクルを引き締めて」

1.頭頂部の髪を下から持ち上げ、根元にドライヤーの風を下から上に送るように当てる。

1.頭頂部の髪を下から持ち上げ、根元にドライヤーの風を下から上に送るように当てる。

2.毛先も、手で持ち上げている髪をふんわりさせながら、ドライヤーの風を下から当てて乾かす。

2.毛先も、手で持ち上げている髪をふんわりさせながら、ドライヤーの風を下から当てて乾かす。


3.最後に冷風にして、手でふんわり感をキープしながら、頭頂から毛先に向けて風を当てる。

3.最後に冷風にして、手でふんわり感をキープしながら、頭頂から毛先に向けて風を当てる。


 

◎小林ひろ美 美容家/美・ファイン研究所主宰。納得の理論とオリジナリティ溢れる美容法で多くの女性に支持されている。

『クロワッサン』920号(2016年3月10日号)より

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