余分なものは持たない、家事も余計なことはしない、そのぶん生まれた時間やお金は、家族にとって価値あることに使いたい……と、シンプルライフ研究家のマキさん。忙しい毎日を快適に過ごすために、10歳の長女、6歳の次女には「できるだけ自分のことは自分で」と任せるようにしている。
「それだけで、ずいぶん違うんですよ。『ママ、あれはどこ?』『きょう、何着ていけばいいの?』と、娘たちからこれまではよく頼られていた。ちょっとしたことでも、朝、忙しいときに聞かれると身体よりココ(と脳を指さして)が持っていかれてしまうんですね。やりかけていたことを中断しなくちゃいけない。もう、巻き込まれるのがイヤすぎて(笑)。できるだけノータッチで、と決めたんです」
自分の着ていく服や持ち物の置き場所を決めておき、各自が選んで身につけることにした。おかげで「どこにあるの?」がなくなった。
おもちゃや文房具も、使ったあとは自分で元の場所に片づけるのがルール。おもちゃが部屋にあふれることはない。収納場所を決めてまとめておけば持っているものを把握でき、同じようなものを必要以上に買うムダもなくせる。
できることを子どもたちに任せ、習慣化していったことで、何も考えられなかったマキさんの朝もスムーズに回るようになった。
「うちのやり方がベストな方法かどうかわからないけど。手伝ってくれる子どもたちの成長も楽しみですし、いちいち尋ねられて手を止めることもなくなり、私は毎日大助かりです」