【神社編】『クロワッサン』が見つけた、大人が愉しい、銀座とっておき。
撮影・森山祐子 文・斎藤理子
見つけるとちょっとうれしい、銀座の小さな神社巡り。
最先端のビルが林立する銀座だが、そのビルの谷間に実はいくつもの小さな神社が存在する。商業の街の護り神として昔から祀られていた神社の多くは、開発の波の中でビルの一角や屋上、路地の片隅などに移転。でも、今も地元の人たちは、日々の参拝を欠かさない。知らなければ見過ごしてしまう、意外な場所にあるだけに、出合ったときの感動はひとしお。今回は、誰でも参拝できる神社7カ所をご紹介。ほかにもまだあるから、地図を片手に1丁目から8丁目まで巡る時の楽しみのひとつに。銀座という街がより身近に感じられ、その奥深さも体感できる。
豊岩稲荷神社
すずらん通りの老舗おでん店『やす幸』の横にある石碑が目印。脇の路地奥に薄明かりに照らされたお稲荷さんが。江戸の初期からこの場所で、縁結び、として信仰されている。
豊岩稲荷神社(とよいわいなりじんじゃ)●銀座7-8-14
宝童稲荷神社
銀座レンガ通りから入る細い路地が参道になっている。出入り口にいる猿の像は彫刻家の渡辺元佳氏の作品。江戸中期に町内の氏神様として建立。子宝・子育てにご利益があるとされる。
宝童稲荷神社(ほうどういなりじんじゃ)●銀座4-3-14
八官神社
ソニー通りに面したビルの一角。元は穀豊稲荷神社だったが、関東大震災後に改称して再建立。焼失や移転などを経て今の姿に。金運アップ祈願で参拝する人が多い。
八官神社(はちかんじんじゃ)●銀座8-4-5 銀座はちかん3110ビル1F
あづま稲荷神社
戦後、三原小路周辺で続いた火災を鎮めるために、京都伏見稲荷神社から分祀。火災や盗難を防ぐために祀られた神社で、毎日参拝する周囲の飲食店の人たちも多い。
あづま稲荷神社(あづまいなりじんじゃ)●銀座5-9-19