【前編】マイナス10歳を約束、若見えメイク&ヘアを伝授。
影・鈴木 宏 モデル・岩井理恵子 文・岡井美絹子
きちんとメイクをしているのにどこか垢抜けず老けて見られがち、という自覚症状がある人は今すぐメイク方法やアイテムの見直しを。
「年齢を重ねると、目や頬などのパーツが下がり、目や唇の輪郭はぼやけ、肌はくすんできます。昔と同じメイク術では、たるみを強調することに。ベースメイクはカバー力よりも透明感を、パーツメイクは上向きラインを意識しましょう」
と、新見千晶さん。また、テクニックだけではなく、アイテムを更新することも大切だ。
「10年前と同じアイシャドウを使っていたりしませんか? アイシャドウやリップは、同じような色でも、流行の質感や色味などは毎年微妙にニュアンスが変わるので、最新コスメに買い替えるだけでぐっと今っぽいメイクになります。プチプラでも優秀なものは多いので、ぜひ試してみてください。確実に若返りますよ」
❶ 顔の印象を引き締めるには眉頭をしっかり描いて。
顔が引き締まって見えるカギは眉頭。パウダータイプのアイブロウで自然に眉を描き足して。毛がまばらな部分はペンシルで埋め、眉尻は長く描きすぎない。
❷ 扇状の優美なまつ毛でパッチリ大きな目に!
まつ毛が下がりにくいカールタイプのマスカラで根元から放射状に広げるように塗る。目の印象を強めるために、目頭側は重ね塗りしてボリュームアップ。
❸ 明るさと透明感のあるベースメイクが若さの肝。
ファンデーションはツヤのあるリキッドタイプを。顔の中心から外側に伸ばし、輪郭に向かうほど薄く。内側をより明るくすることで、立体感が生まれる。
❹ 茶×黒のWアイラインで目元がくっきり若返る!
アイラインは、黒のリキッドの上に茶のペンシルを重ねる。これでアイシャドウを厚塗りせずとも軽やかなグラデーションが完成。目尻は自然にはね上げる。
❺ 頬のふっくら感と上昇感で若返り効果抜群のチーク。
黒目下の頬骨の一番高い所から斜め上に向かって楕円形にチークを入れ、下がってきた頬をリフトアップ。血色の良さを足すコーラルピンク系がおすすめ。
❻ 痩せてきた唇は輪郭を描き口角のたるみをカバーする。
加齢で輪郭が曖昧になった上唇の山や下がった口角は、リップブラシでエッジをきちんと描いて強調。その後、光沢感のあるピンク系リップを直塗りして。
『クロワッサン』944号より
●新見千晶さん ヘア&メイクアップアーティスト/女性誌のメイクページや広告、CMなど幅広く活躍。著書に『魔法の表情筋エステ&若見せメイク』(成美堂出版)など。