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朝起きてすぐ焼ける!「クイックブレッド」の魅力。

寝坊してもパンの買い置きを忘れても、30分あれば大丈夫。発酵いらずの簡単レシピで、焼きたての香りを食卓へ。

撮影・尾嶝 太 文・渡辺尚子

「ベーキングパウダーで膨らませるクイックブレッドは、手軽さが魅力です」と、柳瀬久美子さん。分量どおりに量った材料を混ぜたら、寝かせることなくすぐオーブンへ。20分ほどで、芳しい小麦の香りが部屋を満たす。柳瀬さんがクイックブレッドに出合ったのは、スウェーデンの友人宅で。

「朝起きたら、友人のお母さんが材料をこねていて、私がシャワーを浴びて出てきたら、もう焼き上がっていたんです。朝に弱い私もこれなら、と」

このプチパンも、そのときのパンと同様、ヨーグルトを使う。ヨーグルトのごく少ない水分だけでまとめると、「これで本当に生地がまとまるかしら」と心配になるけれど、焼いてみると絶妙のしっとり加減に。隠し味の白味噌は、ベーキングパウダーの苦みを抑え、甘みと香ばしさを増し、焼き色をつけ、といいことずくめ。

「大切なコツは、前日の夜に材料を計量しておくこと。朝に弱い人もゆったりした気持ちでつくれますよ」

[ヨーグルトブレッドのプチパン]白味噌が隠し味、基本のテーブルブレッド

材料(直径6cmくらいのパン6個分)強力粉200g、ヨーグルト120g、白味噌12g(約小さじ2)、…

材料(直径6cmくらいのパン6個分)強力粉200g、ヨーグルト120g、白味噌12g(約小さじ2)、上白糖10g、ベーキングパウダー小さじ1と1/2、塩小さじ1/4

1.強力粉とベーキングパウダー、砂糖、塩を入れ、フォークでさっと混ぜる。

1.強力粉とベーキングパウダー、砂糖、塩を入れ、フォークでさっと混ぜる。

2.材料が混ざったら、ヨーグルトと白味噌を加える。

2.材料が混ざったら、ヨーグルトと白味噌を加える。

3.フォークでざっくりと混ぜ合わせる。生地が粘らないよう、ここから手早く。

3.フォークでざっくりと混ぜ合わせる。生地が粘らないよう、ここから手早く。

4.手のひらの付け根をボウルに押しつけるようにして、生地を混ぜる。

4.手のひらの付け根をボウルに押しつけるようにして、生地を混ぜる。

5.こね続けていると粉っぽさが消えてくる。作業台の上で行っても。

5.こね続けていると粉っぽさが消えてくる。作業台の上で行っても。

6.全体が均一になり、生地が手につかなくなるまで3~4分こねる。

6.全体が均一になり、生地が手につかなくなるまで3~4分こねる。

7.6等分にカット(手でちぎると縮むので、カードで!)したら、丸める。

7.6等分にカット(手でちぎると縮むので、カードで!)したら、丸める。

8.オーブンシートを敷いた天板に生地を並べ、強力粉(分量外)を振る。

8.オーブンシートを敷いた天板に生地を並べ、強力粉(分量外)を振る。

9.ナイフで中心に1本切り込みを入れたら、200℃のオーブンで20分焼く。

9.ナイフで中心に1本切り込みを入れたら、200℃のオーブンで20分焼く。

スープとともに
スープとともに

カリフラワーとトマトのスープ

作り方 カリフラワースープは栄養に富み、食感も優しくて、香ばしいプチパンと好相性。パンを焼いている間にできあがる手早さもうれしい。作り方はまず、刻んだ玉ねぎをオリーブオイルで透き通るまで炒めて甘みを出す。そこに拍子木切りのベーコンを加えてソテーし、水を加えてひと煮立ち。カリフラワーを大きめの小房に分けて加え、塩を軽く振り入れる。歯ごたえが残る程度に煮たら、最後にトマトのざく切りを散らしてできあがり。

具材を入れて
具材を入れて

ヨーグルトブレッドのツナパン

作り方 プチパンを作るなら、そのうち半分はペーストを挟んで焼き、ランチのお楽しみにするのもいい。柳瀬さんおすすめは、ツナパン。ツナとコーンにみじん切りのアンチョビ、エシャロット、ケッパーを加え、マヨネーズとレモン果汁を入れて軽く塩胡椒。サンドイッチペーストにちょうど良さそうななめらかさになったら、パン生地に包んで焼く。焼き時間は180℃のオーブンで25分くらい。

『クロワッサン』943号より

●柳瀬久美子さん 料理研究家/レストランや洋菓子店での修業を経て渡仏。エコール・リッツ・エスコフィエでディプロマを取得、帰国後独立し、書籍や雑誌で活躍中。http://k-yanase.com/blog/

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