【俳優・唐沢寿明さんに聞いた】推理せずにはいられない! 前代未聞の推理ショー ──映画『ミステリー・アリーナ』
撮影・シム・ギュテ スタイリング・勝見宜人(Koa Hole inc.) ヘア&メイク・野中真紀子(éclat) 文・兵藤育子
日除けや冷え対策にも便利なシアーカーディガン
コットン100%で軽くて涼しい素材ながら、日差しや冷房の冷えからもしっかり守ってくれるカーディガン。これから暑くなる季節に持っておきたい、心強い1枚です。
「すっごく嫌な男だったでしょ!?」
開口一番、自身が演じた樺山桃太郎という役についてこう言及した、唐沢寿明さん。アフロにサングラスといういでたちも強烈で、一見誰かわからないくらいなのだが、アフロは唐沢さんのアイデアだったそう。
「衣装合わせのとき、『アフロとか、いいんじゃない?』って独り言みたいに言っただけなんだけどね。原作を読みながら、アフロで踊りながら司会をやっていたら、狂っていて面白そうだなって」
ミステリー作家・深水黎一郎さんの同名小説が原作で、年に一度の熱狂的な推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」の生放送現場が主な舞台。司会の樺山が出題するのは、孤立した洋館で起こる殺人事件。賞金100億円を懸けて6人の解答者が犯人を特定していくのだが、ハイテンションな樺山は解答者や番組アシスタントに対して挑発的で、毒舌を発揮。悪ノリで番組を盛り上げもするのだが、やがてその番組自体が、壮大なミステリーの一部であることが明らかになってくる。堤幸彦監督と唐沢さんが、『20世紀少年』シリーズ以来、約15年ぶりにタッグを組んだことでも話題の作品だ。
「堤監督はもともと柔軟性がすごくある人だから、状況がいくら変わってもすぐに対応できるし、その辺は全然変わってなかった。だから僕がアフロの案を出したときも『わかった』と自分の考えを捨てて、まったく違うことに賛同できるんです。変化したところをあげるなら、お互いに年を取って、いい意味でやりすぎ感がなくなったところかな(笑)」
それでも映画は充分にぶっ飛んでいるのだが……。樺山とやり合う解答者も、養護施設育ちの天才少女や、お金が必要な科学者、ヒットから遠ざかっているミステリー作家など、一癖も二癖もあるツワモノ揃い。
「解答者の方々の演技をMC席から見ているのが面白くて。俳優って負けず嫌いだから、誰かがいい芝居をすると、次の人がさらに頑張っていろいろ仕掛けてくる。それぞれが自分の役を真剣に考えていて、こういうのって美しいなと思ったね」
仮説や推理が次々と覆される多重解決ミステリーは、自分が普段、ミステリーをどう楽しんでいるのかもわかり、知的好奇心をくすぐられる。
「観客も冒頭からミステリーに引き込まれて、自分で推理を始めたくなると思います。突如始まるクイズショーも楽しんでほしいし、とにかく予想だにしないことがいっぱい起こるから。僕はひどい男をとことん演じたけど、あまりにもひどいので、公開されたらしばらくおとなしくしていようと思います(笑)」
『ミステリー・アリーナ』
ド派手な推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」で繰り広げられる、天才たちの頭脳戦と、番組に仕掛けられた罠をめぐる、予測不可能な痛快エンタテインメント。
出演:唐沢寿明、芦田愛菜、三浦透子、鈴木伸之、トリンドル玲奈/浅野ゆう子
5月22日(金)より東京・丸の内ピカデリーほか全国公開。
『クロワッサン』1164号より
広告