江原啓之さんの、運をつかむ日常生活
撮影・小川朋央 文・やしまみき
散歩は運動と、一日のプランニング&メディテーションに
江原さんの一日は愛犬、大我君との散歩で始まる。必然的に運動になるというが、散歩の時間はそれ以上に大切な意味がある。
「その日の段取りを考えるプランニングの時間なんです。今日は午後に取材があるから夕食の下ごしらえは朝のうちに済ませて……なんて歩きながら考えます。家に着いてすぐ行動できるので無駄がないんです。それに無心に歩くのはメディテーションにもなる。ふと、いいアイデアが浮かぶこともありますよ。心地よい風が吹いたり、きれいな紅葉が目に入ったりすると、それだけで幸せになりますしね。そうすると少しぐらいネガティブなことがあっても『ま、いっか』と切り替えられます。ネガティブ思考になりやすい人はぜひ散歩をおすすめします」
自分で育てた野菜がある安心感。自己防衛は食から
食糧難に備え、5年ほど前から始めた家庭菜園。農薬や化学肥料を使わない安心、安全な野菜をスタッフとともに育てている。自らが育てた新鮮な野菜が食べられることは健やかな暮らしを守る自己防衛手段のひとつだという。
「病の年だと作物の病気も心配ですが、家庭菜園なら自分の目が行き届くから何かあっても早く対処できます。トマトがお店で高くても、自分で育てたトマトがあれば家計の足しになりますよね。何より食べ物があると思えば、人は『なんとかなる』と安心できます。恐れずに生きられるんです。さつまいもだって、長期保存ができて非常食になるでしょ? これからの時代は“食いつなぐ”意識が大事。畑がなくても大丈夫。プランターでミニトマトを育てるのでもいいですから、始めてみてほしいですね」
手間をかけずに楽しんで作る。おいしければ幸せ!
「ご飯を炊いておけばなんとかなる」「簡単、早い、おいしいがモットー」「皮むき、千切り、なんでもピーラー。自称ピーラーの魔術師」など次々と名言が飛び出す料理好き。忙しくても料理するのはなぜ?
「食い意地が張っているからですよ(笑)。冷蔵庫にある食材を見れば食べたいものがパッと浮かびます。あとは作るだけ。それでおいしく食べられたら、もう幸せ! 一人暮らしで仕事が忙しい長男に毎朝お弁当を作っていますが、そのおかずをつまみ食いするのも幸せな瞬間。きんぴらやポテトサラダなど、市販のお惣菜も利用しますよ。自分で作ればおいしいけれど、全部作ろうと思えばプレッシャーになります。料理が苦手な人は、自分が食べたいものを楽しんで作ってみてください」
家に物が多い人は心に余分なものが。掃除で心の整理を
「家は人を表します。物が多過ぎる家の住人は、心に余分なものがあるんです」と江原さん。片づけが苦手な人たちへのアドバイスをくれた。
「押し入れなど1カ所だけユーティリティーになる場所を作ってください。ストック品や雑多なものは全部そこに納め、他の部屋に余分なものを置かないこと。スッキリした家で過ごすと心も整理されていきます。人生も同じで、悩み事は悩んでいい時間にだけ悩むというのが鉄則です。例えば通勤の移動中を考える時間にして、会社に着いたら悩むのをやめる。心のユーティリティーとなる時間を作るのです。ダラダラと悩み続けたら心を病んでしまいます。健やかに暮らすために家を心地いい空間にできる人は、健やかな心を保つルーティンも作れます」
忙しいときこそ仕事と休息のメリハリをつけて
講演会や歌手活動のほか、執筆など家での仕事も多いが、「だからこそ休息を取るのは大事」と語る。
「主婦の方も同じで、家事という“仕事”があります。時間に追われる日常で、30分でもいいから横になったり、庭の緑を眺めたりして脳を休ませる時間を取ることは必要です。自分を休ませるのは怠けるのとは違います。メリハリをつけて休息を取るほうがむしろエナジーチャージになり、その後の作業効率も上がります。私は仕事中も『あやし上手』になることが必要だと思います。誰もが仕事そのものを楽しいと思うわけではないでしょう? だからこそ毎日、小さな楽しみを合間、合間に作るんです。例えば朝作ったお弁当を開くのが楽しみとか、休憩時間に新発売のお菓子を食べようとかね。年を重ねると仕事でもそれ以外でも責任が増えますが、そういう立場にあるというのは幸いです。そう思うと責任を持つのは歓び。でも仕事であれ責任ある立場であれ、しがみつかないことは大事です。健やかに生きるためにはイヤなら断る、辞めるという選択肢があることも忘れないでください」
入浴で毛穴を開き負のエナジーをすべて出す
古今東西、水は禊ぎに使われるが、入浴はそれに値する。病の年には重要な意味を持ちそうだ。
「入浴は体の汚れを落とす、老廃物を洗い流すという現実的な部分がありますが、スピリチュアルな視点から見れば、毛穴を開きネガティブなエナジーを出すことができるんです。お風呂に入ると一日の疲れが和らぐ、イヤなことがあってもスッキリするというのは、エナジーが変わるからです。理屈がわからなくても、たましいで感じているんですよ。だからお風呂に入って気持ち悪いという人はいないでしょう? 時間がなければシャワーでもいいですが、できればお湯に浸かって毛穴を開き、汗をかいてください。入浴を毎日のルーティンにして、病の年を健やかに過ごしましょう」
『クロワッサン』1156号より
広告