婚約発表を経て唱える人生訓「自分の幸せは自分で作り出す」──「Opalite」(テイラー・スウィフト)
高橋芳朗の暮らしのプレイリスト。テイラー・スウィフトがニューアルバム『The Life of a Showgirl』を発表しました。今回のテイラーの新作は、トラビスとの恋愛関係に着想を得て作られています。結婚に辿り着いたふたりのロマンスに基づいた興味深い歌詞の曲が並ぶなか、特に印象的だったのが「Opalite」。
文・高橋芳朗
現行ポップミュージックきってのスーパースター、テイラー・スウィフト。8月にNFLカンザスシティー・チーフスのトラビス・ケルシー選手との婚約を発表した彼女が10月3日、ニューアルバム『The Life of a Showgirl』を発表しました。
今回のテイラーの新作は、トラビスとの恋愛関係に着想を得て作られています。結婚に辿り着いたふたりのロマンスに基づいた興味深い歌詞の曲が並ぶなか、特に印象的だったのが「Opalite」。オパールを模した人工水晶「オパライト」をタイトルに冠した同曲について、彼女はこんな説明をしています。
「人工のダイヤモンドがあるように、人工のオパールも作ることができる。これが人生の比喩としてとても素敵だと思いました。人生では思いがけない出来事が起こりますが、そんな中でも自分の幸せは自分で選ばなくちゃいけない。時には自分で幸せを作り出す必要がある。まさに人工のオパールのように」
数々の困難を経てテイラーが得た教訓は、幸せは常にあなたを選ぶわけではないし突然ドアをノックして現れるものでもない、ということ。「Opalite」からは真にふさわしい相手とめぐり逢えた彼女の安堵と確信がまっすぐに伝わってきます。
「ああ、なんてこと。あなたみたいな人に出逢ったことがなかった。太陽は自分自身で作り出さなくてはいけなかった。でも、いま空はオパライトのように輝いている」
『クロワッサン』1154号より
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