百貨店の「2026年おせち」販売開始! おいしさも価格もこだわった逸品に注目
取材・文 伊東ししゃも
2026年の「おせち」が早くも販売開始
手づくりのおせちももちろん素敵ですが、最近では「購入する」という人が増えています。特に近年は「お正月には、家族で集まり自宅でおせちを囲みながら過ごしたい」という需要の高まりから、各百貨店では、供給量も売り上げもどちらも伸びているそうです。
遠方に配送可能な「冷凍おせち」や、おせちにもう一品足したい人向けのおかずやスイーツの需要も高く、取り扱っている商品も、昔とは比べるとバラエティ豊かに。
そんな百貨店では、2026年のおせちの予約販売が9月より続々とスタート。バリエーション豊富に取り揃える「髙島屋」「松屋銀座」「大丸・松坂屋」のおせち料理に注目し、厳選して紹介します。
「髙島屋」では1000種類のおせちを販売
店頭で約900種類、オンラインストアで約1150種類と、業界でも最多クラスのおせちを取り扱う「髙島屋」。オンラインストアにおいては、2025年8月20日(水)から一部先行予約を受付、9月19日(金)午前10時からは全商品の予約受付が始まります。店頭では9月24日(水)から予約開始。
自分で中身を選べるおせちが人気/髙島屋
髙島屋で販売されているおせちの中でも、特に好評を博しているのが「よりどりおせち」。
人気の名店・名シェフ監修の35品目の中から好きなものを自由に選べる「名店・名シェフの よりどりおせち」に加え、今年は厳選食材を使った20品目から選べる「こだわり食材の よりどりおせち」が登場。
おせち料理の定番である黒豆や栗きんとん、数の子、高級食材の鮑や近江牛まで。1マスずつ好きなように中身を選ぶことができるんです。オンラインショップおよび通販のみで受注し、冷凍便で届くとのこと。
和・洋・中の名店シェフが手がける三段重/髙島屋
和食、イタリアン、中国料理の名店シェフが手がけた三段重のおせち料理「シェフコラボ和洋中おせち料理」も今年の目玉商品のひとつです。昨年も人気上位に挙がったおせちが今年も登場しました。
東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」の笠原将弘シェフが一の重、東京・渋谷区東のイタリア料理店「オステリアルッカ 東4丁目」の桝谷周一郎シェフが二の重、東京・南青山の中国料理店「4000 Chinese Restaurant」の菰田欣也シェフが三の重を、それぞれ監修。オンラインショップおよび通販のみでの予約受付となります。
贅沢な食を自宅で楽しめる新商品/髙島屋
「特別な日は贅沢に過ごしたい」という消費傾向やニーズに応えたおせちも。島根・松江にある日本料理「蟹料亭 松江和らく」が手がけた「蟹づくしおせち料理」は、蟹専属の目利き人が厳選し直接仕入れた蟹を贅沢に使用したおせち料理です。
素材のうま味を引き出し、深い味わいに仕上げており、蟹好きの人にはたまらない新年の幕開けとなりそう。オンラインショップおよび通販のみでの予約受付となります。
「松屋銀座」は100周年を記念したおせち料理も
「松屋銀座」では、開店100周年を記念した特別なおせち料理を多数ラインナップ。中には350年以上の歴史をもつ有田の名門窯「辻精磁社」と日本料理の名店「青草窠」がコラボレーションした、なんと100万円のおせちが限定1セットで登場するなど話題を呼んでいます。※2025年9月6日(土)~9月30日(火)の抽選販売
100にちなんだ「100品目のおせち」が登場/松屋銀座
「和洋 100 品目おせち三段重」は、和洋中のお料理が100品目詰まった三段重で、松屋銀座のロゴをデザインしたお重も特別感があります。祝い肴から海鮮、お肉まで、よりすぐりの和洋の美味をたっぷりと詰め合わせ、世代を問わずに楽しめるのもポイント。
約4~5人前なので、久しぶりに集まる家族や親族、皆で囲みたくなるおせち料理です。限定50セット限りなため、お早めの購入がおすすめ。
松屋オリジナルおせち「和洋折衷二段重」/松屋銀座
おせちの価格も少なからず上がる中、さまざまな工夫で価格を据え置いた、人気のオリジナルおせち「和洋折衷二段重」。一の重には和のおせち、二の重には洋のごちそうを詰めた二段重。価格は抑えつつも内容充実で、大満足間違いなし。
松屋銀座では、2025年10月6日(月)午前11時から12月22日(月)23時59分までインターネットの予約受付、松屋銀座店頭では11月12日(水)~12月22日(月)の期間、店頭予約を受け付けます。10月8日(水)からは電話予約を受け付けます。松屋浅草では10月8日(水)~12月22日(月)で店頭予約受付。10月8日(水)からは電話予約受付が開始されます。一部商品は販売期間が異なる場合があるのでご注意を。
「大丸・松坂屋」ではオリジナルのおせちを強化
大丸・松坂屋では「笑顔咲く、ハレの美味」を2026年のおせちテーマとし、価格にも質にもこだわった「お値打ちおせち」や、ハレの日こそ贅沢な気分を味わいたい人向けの「贅を味わうおせち」など、顧客ニーズに合わせた商品を幅広く展開。
お酒に合う「おつまみおせち」や、ソムリエの田崎真也さん監修のフレンチコース風おせちなど、ユニークなラインアップに期待が高まります。
その中でも特に大丸・松坂屋が力を入れているのが「オリジナルおせち」。担当バイヤーと監修者が共同で開発した商品を拡充。大丸・松坂屋ならではの商品展開が魅力的です。
7年連続売上1位のおせちは今年も大注目/大丸・松坂屋
大丸・松坂屋で7年連続売上1位のおせちが、料理研究家の大原千鶴さんが監修した「口福おせち」三段重。今年は「口福おせち 午 和風三段」と題し、やわらかな食感の鮑や京都らしい蒸し寿司を加え、ますます食べたくなるおせちを目指しています。
美しくて豪華な見た目も楽しみの要素。ほかにも大原千鶴さん監修の「口福鍋 熊本和王の京仕込み 出汁しゃぶ」もおすすめだそう。
3年連続売上個数1位のおせち/大丸・松坂屋
3年連続売上個数1位の人気商品が〈京都・祇園 京彩宴〉「天禄 和・洋風二段」です。こちらも大丸・松坂屋のオリジナルおせちです。
価格を抑えつつ豪華なおせちを食べたいという人に特に人気の商品で、お料理は全46品。定番のおせち料理から、鮑やローストビーフなどの豪華食材まで、彩りも華やか。毎年人気なのにも頷けます。
大丸・松坂屋では、2025年9月19日(金)14時よりオンラインにて予約受付を開始。10月1日(水)より各店舗での予約受付がスタート。
各百貨店の「スイーツおせち」にも注目を!
通常のおせちのほか、近年注目度が高まっているのが「スイーツおせち」。
例えば髙島屋限定販売の〈トシ・ヨロイヅカ〉「スウィーツおせち二段重」は、2026年の干支の午(うま)をイメージしたモンブランや、市松模様のケーキ、かまぼこのようなロールケーキなどがお重に詰められており、見た目もとっても愛らしい仕上がりに。
冷凍便で届くため、好きなときに解凍して食べられるのも魅力的。家族が揃う場や、友人との新年の集まりにもぴったりです。
髙島屋限定販売の、辻口博啓シェフによる〈モンサンクレール〉「スウィーツおせち一段」は、こだわりの味わいが詰まった一箱。
また、大丸・松坂屋ではパフェアイスがセットになった〈東京青山「KIHACHI」監修〉「洋風オードブル一段&パフェアイス2食付」の販売も。スイーツ×オードブルの組み合わせは元旦だけでなく、年末年始の華やかなひとときにもよさそう。
各百貨店が趣向を凝らして提供する2026年のおせち料理。2026年は華やかなおせち料理を囲んで、素敵な新年を迎えてみてはいかがでしょうか。
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