シルクを身にまとい、少しでも心地よく。「私が買ってよかったもの」──森 祐子さんの場合
撮影・相馬ミナ 文・長谷川未緒
「知恵や便利グッズで暑さをしのぐような賢いことはできず……。たとえば夏は涼やかなガラス製品を多く使ったり、汗をかいても不快感がなく、乾きやすいシルクを身につけたりして、気分を変えている気がします」
と語るのは、フリーランスのPRとして活躍する森祐子さんだ。この日着用していた〈uryya〉のシャツとパンツはインドの手織りシルク製。スタンダードながら洗練されたデザインや、家で洗えるところなどが気に入っている。チャームのつぼみのようなデザインに惹かれた〈R.ALAGAN〉のチョーカーも、コードがシルクで質感が大人っぽく、肌当たりが快適だ。
「計画性を持った買い物は少なく、素敵なものとは偶然出合いますね。作り手や商品のストーリーに魅力を感じたものを求めることが多く、買ったらすぐ、日々使い、できるだけ手放さず、長く使い続けています」
森さんが買ったもの
Anne et Valentinのサングラス
日差しが強い季節の必需品としてフランスのブランドを愛用。フレームがネイビーでテンプルがピンクと個性的なデザイン。「どんな服にも合う。遊び心があり、これをかければ暑くてもご機嫌でいられます」
山野アンダーソン陽子さんのピッチャーとグラス
夏の食卓を涼しく彩ってくれるガラスの器。こちらは朝食に飲む牛乳を入れて使うことが多いそう。「手吹きで作られたクリアガラスの透明な美しさ、ナチュラルだけど凛として力強い佇まいが好みです」
エフスタイルのシナ布の手さげ袋
シナの木の皮の繊維から織りあげたシナ布製のバッグ。穀物などを入れるために作られたねじり袋の形。「これは布のようにぺちゃんこになり、しなやかで、どんな荷物も入れやすい。とにかく丈夫で、長年使っています」
『クロワッサン』1144号より
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