専門家が偏愛する、かけるだけ、和えるだけでひと味変わる調味料。
調味料に詳しい専門家と編集部スタッフのおすすめする逸品とは。
撮影・三東サイ 文・熊坂麻美
教えてくれた人
●MICHIKO(みちこ)さん
調味料研究家。
調味料ソムリエプロや野菜ソムリエプロの資格を持ち、レシピ開発や講演などを行う。毎年開催される調味料選手権の審査委員長も務めている。
●甲斐みのり(かい・みのり)さん
文筆家。
お菓子や手土産、旅など自分のときめきを追求して執筆。調味料好きとしても知られる。最新刊は『日本全国 地元パン』(エクスナレッジ)。
\ほか、編集部のスタッフも!/
永井商店|漁師町の朝ごはん 海苔とかつおぶしと昆布
「ふりかけるだけでひと手間かけた風味に。」甲斐さん
勝浦漁港に水揚げされた新鮮なかつおから作ったかつお節や北海道産昆布のふりかけ。「醤油やぽん酢、塩などと一緒に使います。炒飯や野菜炒め、パスタ、サラダと何でも合い重宝」。
●永井商店 TEL.04・7092・0057
エジプト塩食堂|モロッコ胡椒
「ちょい足しで麻婆豆腐や炒飯がエスニックに変身!」編集A
モロッコをイメージした調味料。「クミンやコリアンダー、アニス、アンチョビやアーモンドが入っていて食感も楽しい。味に奥行きが出るので何かとちょい足ししています」。
●エジプト塩食堂 TEL.03・3782・5100
風土食房|ネギイチバン
「千葉のご当地調味料。何にでもたっぷりかけて。」MICHIKOさん
千葉県特産の新鮮な長ねぎと生姜、丸大豆醤油を使用。独自製法でシャキシャキ食感に。「肉や魚、冷奴や麺類の薬味に、餃子のタレ代わりにも。当然ごはんにのせても最高!」。
●風土食房 TEL.04・7170・0610
JOHNS|LOVEPAKU
「独特の旨辛いアジアンな風味にハマっています。」編集H
レモングラスなどのフレッシュハーブに、すりおろした香味野菜やライム果汁を配合。「茹でたもやしや豚しゃぶと和えたり、うどんやラーメンに入れて味変したり。エスニック好きはぜひ!」。
●ジョン事務所 mail:lovepakcheesauce@gmail.com
あたらしい日常料理 ふじわら|おいしい唐辛子
「シンプルだからこその旨みが光るスパイス。」編集K
にんにく、花椒などをオリーブオイルで煮出し、唐辛子をマリネ。「名前に偽りなし。おいしすぎて何にでも使ってしまいすぐなくなる! 焼きそばなどの麺類や蒸し鶏などの肉料理、味噌汁に加えても美味」。
●あたらしい日常料理 ふじわら TEL.042・316・5613
横浜中華街桃源邨|豆鼓辣菜脯(トウチラーサイポー)
「溶き卵に混ぜて焼けば台湾風の卵焼きに!」編集G
豆豉入りの台湾の切り干し大根を刻んで炒めたピリ辛味。豆豉の発酵香が食欲を刺激する。ねぎやにんにくなどの五葷を使わないビーガン仕様。「お豆腐に添えるだけでもおいしく食べられます」。
●横浜中華街桃源邨 TEL.045・651・0927
『クロワッサン』1102号より