「汚れない、散らからない」、水回りの予防掃除と予防片付けの仕組み。
使いやすくきれいに保つには、やはりコツがありました!
撮影・柳原久子 構成&文・中條裕子
片づけと掃除は連動しているので、まずは予防する仕組み作りを。
片づけと掃除は連動している、と知的家事プロデューサーの本間朝子さんはキッパリと断言する。
「散らかっていればそこに汚れが溜まるし、片づいていれば掃除もしやすい。汚れないよう、散らからないようにする、予防掃除と予防片づけの仕組みを作ることが水回りでは大切です」
コンパクトな空間で、洗面、洗濯、入浴、着替えといったさまざまな動作を行う場所ゆえに、散らかりがちな洗面・脱衣所。面倒に感じず、簡単に使ったものを戻せるような工夫をあちこちにしている。
たとえば、洗濯機周り。洗って干す、しまうといった動線がスムーズにいくように使うものを配置。洗面台も上にはモノを置かず、ヌメヌメ、ベタベタとは一切無縁に。
「使っていて不便だなと感じたり、散らかる、汚れが溜まる場合は何かしら原因があるので、見直す余地がある。自分に合うかどうか考えながら仕組みを作っていくのがよいかと思います」
【洗濯機】
1.洗濯で使うもの全てを周囲に集結させて。
外干しはせず、乾燥機と上に渡した突っ張り棒に洗濯物を干すので、洗濯機の左側にマグネット式バーで洗剤とハンガーを吊るしている。
右に置かれた洗濯ネットや下着を入れたラックはキャスター付きで掃除もしやすい。
【浴室】
2.マグネットがつけば壁も立派な収納の場。
マグネットがつく浴室壁面は、タオルバーを2本取り付けて、掃除用品もシャンプー類も壁面に浮かせて収納。
重さのあるボディシャンプーのみディスペンサーに入れ替えている。これで底のヌメリ問題も解消!
3.掃除しにくい浴室の扉下は前もって対策。
浴室の扉の下は意外とホコリが溜まって黒ずみがち。汚れてからでは掃除もしにくい場所なので、マスキングテープを貼っている。
【洗面台】
4.目につくようにあえてストックは上に収納。
右の鏡裏の収納には歯磨きなどのストック類を。以前は洗面台下に入れていたが、奥行きがあり家族がきちんと見ずに買い足すことも。
下段のドライヤーは〈コードチューブ〉で固定しワンアクションでしまえるように。
5.毎日使うスキンケアとメイクアイテムはここ。
中央の鏡裏の棚には、スキンケアのアイテムを厳選して。細々したメイクグッズは大きめのポーチの中にまとめてメイクボックスの代わりにしている。普段もこれを使いつつ、旅行の際も入れ替えせずに持っていく。
6.ちょっと汚れてきた、そんなときの掃除用に。
カビ用洗剤や掃除に使う使用済み歯ブラシなどは、左の鏡裏収納に。汚れがいつもより気になるときにはこれらで対処。ちなみに、より使用頻度の低い掃除グッズ、高圧洗浄機などは洗面台下に入れてある。
7.気になったらささっと洗面ボウルを掃除する。
洗面台の左端、鏡収納下には⅓に切った使い古しのキッチンスポンジを吊るし、気づいたらハンドソープで洗面ボウルを拭っている。
8.歯ブラシもカップも浮かせ、楽にきれいに。
歯磨きセットも洗面台上部に吊るしておくと、元の位置に戻しやすく、カップのヌルヌルも防止できる。
洗面台もスッキリ、掃除しやすい。
9.小さなゴミ箱を浮かせておくと掃除も楽で便利。
髪の毛や洗剤などのパッケージなど意外と細かなゴミが出がちな場所なので、セリアの〈ファインボックス〉を引き出しに引っ掛けて。
10.ヌメリ対策に洗面ボウルの栓を取り換え。
洗面ボウルのポップアップの排水栓は毛髪やヌメリの掃除が大変なので、パンチングタイプのゴミ受けに替えて掃除の手間を軽減。
『クロワッサン』1090号より