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癒やしの空間として名曲喫茶が人気復活!【東京のニュースなスポット】

東京にはまだまだ気になる情報がたくさんある。ここでは、地元の人もチェックする旬の話題を紹介。東京の時間を余さずに堪能しよう。

撮影・青木和義、黒川ひろみ、谷 尚樹 構成&文・堀越和幸

アナログレコードの人気復活の流れを受けてか、名曲喫茶が再び注目をされている。昭和の純喫茶に詳しいライターの大智由実子さんにその魅力を聞いてみた。

『クラシック音楽鑑賞店バロック』の店内。席は全てスピーカーの方向に。レコードの数は約6000枚。
『クラシック音楽鑑賞店バロック』の店内。席は全てスピーカーの方向に。レコードの数は約6000枚。

「私のようなCDやMP3で育った世代には知る由もないんですが、音楽を聴きにわざわざお店に足を運ぶという時代が確かにあったんですね。音楽を聴く行為が贅沢だった時代」

人間の背丈ほどもあるスピーカー、棚にひしめくレコード、そして多くの名曲喫茶では席が一様にスピーカー方向に向いている。久しぶりに吉祥寺の『クラシック音楽鑑賞店バロック』(上写真)に訪れた大智さんは、音に集中しているうちに感情が昂りなぜか涙がこぼれてきた。

リクエストカードに曲を記入して提出。
リクエストカードに曲を記入して提出。

「何もしないでただボーッと聴いているなんて、普段の生活ではあまりしないことですよね。名曲喫茶でぜひそんな体験をしてみてください」

下に挙げたのは大智さん推奨の3軒。時代を経ても変わらぬ時を刻み続ける名店に足を運んでみよう。

レコードをかける店主の中村幸子さん。「手作りの真空管アンプとスピーカーの組み合わせから流れる音楽に心を癒やしながら、お客さんが明日への活力を生み出せるような店でありたいです」
レコードをかける店主の中村幸子さん。「手作りの真空管アンプとスピーカーの組み合わせから流れる音楽に心を癒やしながら、お客さんが明日への活力を生み出せるような店でありたいです」

覚えておきたい名曲喫茶でのマナー

・おしゃべりは慎む。
・曲としっかり向き合う。
・ゆったりと過ごす。
・スマホはマナーモードに。

大智由実子さんが推す人気の3軒。

●クラシック音楽鑑賞店 バロック

東京都武蔵野市吉祥寺本町1・31・3 みそのビル2F
TEL.0422・21・3001
営業時間:12時~22時 火・水・木曜休
ブレンドコーヒー800円

●名曲喫茶ライオン

東京都渋谷区道玄坂2・19・13
TEL.03・3461・6858 
営業時間:13時~20時 無休(夏季休暇、正月休暇あり)
コーヒー650円

●名曲喫茶ミニヨン

東京都杉並区荻窪4・31・3 マルイチビル2F
TEL.03・3398・1758 
営業時間:12時~19時(時短営業中)
水曜休 ブレンドコーヒー450円

  • 大智由実子

    大智由実子 さん (おおち・ゆみこ)

    ライター

    昭和の純喫茶と大衆食堂巡りが趣味。近年は世界のサウナを旅するサウナライターとして花椿webで「世界サウナ紀行」を執筆するほか、POPEYE webにて『GO with the 風呂〜』も執筆。

『クロワッサン』1079号より

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