発酵食品や食物繊維をたっぷり摂っているのに、便秘や下痢が改善されない、あるいは、おなかが張ってつらい……。そんな不調の裏には、SIBO(小腸内細菌増殖症)という病気が隠れている可能性があるという。
「SIBOは口腔内や大腸にあるべき細菌が小腸に入り込み、食事に含まれる糖を餌にして増殖する病気。その場合、よかれと思って摂取していた発酵食品などが、逆に症状を悪化させていることがあるのです」と、医師の江田証さん。
そんな人に試してほしいのが低〝FODMAP(フォドマップ)〟食事法。
FODMAPとは、小腸で吸収されにくい4種類の糖質〝オリゴ糖〟〝二糖類〟〝単糖類〟〝ポリオール〟のこと。まずは、3週間の除去期の食事でこれらをすべて控え、その後の5週間のチャレンジ期で、自分の体質に合わない糖を1グループずつ検証し、特定するというメソッド。
「そこで特定された糖を避けた食生活を続けることで、おなかの不調はかなり改善できるはず。ただし、SIBOはアレルギーではないので、一生食べられないわけでも完全NGでもありません。逆に、歳を重ねると問題がなくなることもあるので、腸の様子を見極めながら調整をしてください」