ごま油の風味と花椒の香りが効いた、生牡蠣の香り熱々油がけ【渡辺有子さんのレシピ】
牡蠣は好きだけど食べ方がいつも一辺倒……そう思う人にぜひ作っていただきたい、旨味を味わうレシピです。
撮影・奥村恵子 スタイリング・佐々木カナコ 文・板倉みきこ
生牡蠣の香り熱々油がけ
熱々の油で牡蠣の表面に熱が入り、ごま油の風味も加わって、生とはまた少し違った食感が楽しめる。花椒の香りと辛味も効いた、中華風アレンジ。
【材料(2人分)】
生牡蠣 6個
A[花椒 小さじ1/2 鷹の爪 1本 ごま油大さじ 1と1/2]
すだちの輪切り 1/2個分
【作り方】
1.鷹の爪の種を取り除き、小鍋か小さなフライパンにAをすべて入れて火をつける。弱火で5分ほど、焦がさないように油に香りを移していく。
2.その間に皿に生牡蠣とすだちを盛っておき、1が熱いうちに上からかける。
食材の新たな魅力を探求し、これまでにない調理法を発見するのが料理研究家の仕事の醍醐味。でも、牡蠣はできるだけそのものの味を生かしたい食材、と渡辺有子さん。
「ミネラル豊富で滋味たっぷり。牡蠣の濃厚な味わいを生かすには、火を入れすぎないこと、味付けで加工しすぎないことが大事です」
余分な水分をしっかり取ってから調理すると、プリッとした食感が維持でき、旨味が凝縮される。
「今回紹介したレシピの味付けはシンプル。産地によって味の個性が異なる牡蠣の魅力を、食べ比べて楽しんでください」
『クロワッサン』1057号より