美しい表情と心身の健康をキープする、歯科医師・石井さとこさんの「くちトレ健康法」。
文・中込久理 ヘア&メイク・木下庸子(プラントオパール) イラストレーション・ハラアツシ 撮影・岩本慶三
くちトレ健康法
口周りの筋肉を意識的に動かして美しい表情と心身の健康をキープ。
石井さとこさんのタイムスケジュール
【7:30】起床、口ゆすぎ、歯磨き、口元エクササイズ
【8:30】朝食
【10:30】クリニックへ出勤、午前の診療
【13:30】手作りのお弁当でランチ、週に1度はパーソナルトレーニングジムへ
【14:00】午後の診療
【18:00】終業、着替えて1時間ほどランニング(6~7km)
【19:00】帰宅、夫婦共同で夕食の準備
【19:30】家族と一緒に夕食
【21:00】入浴
【21:30】DVD鑑賞などリラックスタイム
【23:30】就寝
ドクター石井健康法(1)「ガムを噛む」筋肉運動で唾液を促し口臭を予防!
ホワイトニングを得意とする審美歯科医の石井さとこさんは、自身の口腔(こうくう)ケアはどのように行っているのでしょうか。まずはガムを噛む習慣。
「唾液の分泌量は女性ホルモンの低下によって減るため、閉経後の女性は口臭が強くなりがち。噛むことによって出るサラサラの唾液は口内の免疫機能を整えて口臭予防に効果的です。
噛む運動を積極的に増やすために、私はガムを噛むことを毎日の習慣にしています。片側だけで噛まずに左右均等に、20回ずつ意識して噛む。咬筋(こうきん)を動かすことにより、顔たるみの改善にも効果があります」
ガムを噛むときは意識して左右均等に、5分間を目安にして。咬筋とオトガイ筋をきちんと動かすことによって噛む力が保てるだけでなく、過剰な食欲を抑える効果もあります。
虫歯の始まりを抑制するCPP-ACP配合のガム。辛すぎないガムがおすすめです。
石井さんのポーチには歯をきれいにするデンタルフロスや綿棒なども常備されています。
ドクター石井健康法(2)歯磨き前の「口ゆすぎ」で口内の汚れをクリーニング。
朝、起き抜けの口内は汚れています。
「口内の大まかな汚れを落とすため、歯磨き前の口ゆすぎがおすすめ。粘膜についた汚れや歯周、歯茎の間に汚れはたまっています。これはシャンプー前にぬるま湯で頭皮や髪を予洗いするのと同じこと。
20mlくらいの少量のぬるま湯でゆすぐのがポイントです。口いっぱいに入れたぬるま湯は口内に回すことができません。まず、ぬるま湯を口内全体に10秒くらい回すようにして、その後に左右20秒ずつブクブクとゆすぎます。20mlの水が入る大きさのおちょこを用意しておくと便利です」
ぬるま湯は20mlが口内全体を回すのにちょうどいい量。これを口に含んで、歯と歯茎の間など念入りに回すようにします。写真のおちょこは石井さんの愛用のもの。洗面台に小さなコップを用意しています。
口ゆすぎとともに実行したい石井さんのメソッド。口角の横には“モダイオラス”と呼ばれる顔筋の集まるポイントがあり、ここが凝ると美しい笑顔が作れなくなります。舌で口内からほうれい線をこするように押し、凝った筋肉をゆるめましょう。
舌先で「モダイオラス」を中心に刺激しましょう。
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