カーペットをスッキリさせたい。でも水拭きはしたくない。【プロが答える冬の掃除術】
できるだけラクに清潔に保つための方法を住生活ジャーナリストの藤原千秋さんとナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにに聞いた。
イラストレーション・ヤマグチ カヨ 文・小沢緑子
[冬の困った!]カーペットをスッキリさせたい。でも水拭きはしたくない。
「最近は床暖房やホットカーペットのおかげで冬も素足で過ごす人が。その分、カーペットの汚れが余計に気になるなら〝熱〟を利用した掃除を取り入れるといいと思います」(藤原さん)
活用したいのが、100度近い高温蒸気の力で汚れをゆるませながら落とす〈スチームクリーナー〉。
「熱い蒸気による掃除も今の時季なら快適。皮脂汚れが落ちるだけでなく、熱による除菌効果も得られます」
スチームクリーナーの代わりに、水で濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで30秒温めたホカホカの〈レンチン雑巾〉を使う手も。カーペットの表面を拭くだけでスッキリする。
掃除をはじめとする家事の困りごとで、今の時季、一番のキーとなるのは寒さ、と住生活ジャーナリストの藤原千秋さん。
「窓を閉め切りがちな分、家の中にホコリや余分な湿気がたまりさまざまな問題が起こります。また寒いと単純に掃除が億劫になる問題も(笑)」
ただ掃除の常識は変化している。
「掃除機は窓を開けっ放しでかけなくてもいい。窓を閉めて暖房をつけたままのほうが体は動くし、あとからしっかり換気をしたほうが効率的にホコリを追い出せます」(藤原さん)
この冬は掃除をする際に消毒が気になるかもしれないが、ナイーブにならないように、というのはナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。
「家庭内は不特定多数の人が出入りする環境ではないので、消毒をしたほうがいいケースはそう多くない。通常のホコリや汚れを取り除く掃除をするだけで、菌の数は減ります。日常の掃除をこまめにすることが先決です」
『クロワッサン』1034号より
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